高知ツーリング(四国カルストから大豊まで)23NOV09
昨日の悪天候もおさまりました。まだ太陽が上がる前でもきのうの夕方より暖かいです。といっても6度くらいでしょうか。きのうは1,2度位で1日気温が上がらなかったそうなので・・・・まあ、しかたないですよね。行く前の計画では朝はゆっくりするつもりでした。
ただ、それはきのうのうちに四国カルストの見学をしたらの話。今回はまだカルスト見てませんから、早く出発したいところです。でも朝食は7時半から。とりあえず外に出てみると、お客さんあるいは下から登ってきた人が数人、日の出撮影していました。
私も自転車を倉庫から引っ張り出してきて後ろのバッグを装着して撮影しました。油をさしたり、また宿舎に戻って、洗濯物をたたんでバッグに入れるなど出発準備をしました。コインランドリーもあって乾燥機もありました。あと朝も6時からお風呂に入れます
朝はちょっとぬるかったので長い時間入りたかったですがそうもいかないので、早々に出てきましたが・・・天狗荘は国民宿舎ですがツアーのお客さんも結構いました。まあ、四国カルストはほかに泊まるところも少ないしこのロケーションでツアーが泊まれるのはここしかないでしょうし。
ですので私がイメージした国民宿舎の古いイメージとは異なり、ホテルのような感じですね。でももちろん大満足です。なんと言ってもお迎え付です(笑)
豪華な食事+お迎え付で1万円ほどで今朝のこの景色ですから私としてはOKです。ありがたいことです。今朝はうれしくて(同じような写真に見えるかもしれませんが)たくさん撮ってしまいました
天狗高原も朝日に照らされて色鮮やかですし、きのうと同じ風景も輝いて見えます。急いで朝食を食べてお会計をすませました。昨日の方はいませんでした。ありがとうございました。8時に出発しました。
ここであろうことか、なぜか五段高原へ行かずになんとなく「おおきぼりんどう」を下山してしまいました。何を考えていたのだろう?なんだかぼーっとしていたようです。439号への分岐で気がついて、2km登り返しました。辛かったですが、まあ昨日は登ってないのでこのくらい登らないといかんでしょう。
で、天狗高原に復帰(^-^;太陽もだいぶ高くなっていました。「朝日かがよう海につらなりそばだつ島々なれば 」・・・と、海は見えないのに(眺望がもっと良い日は室戸岬なども見えるとのことでした)私の年代の横浜育ちなら誰でも歌える横浜市歌の一節が思い出されました
閑話休題。天狗荘からは下山の道、松山へ行く道(「おおきぼりんどう」が下まで続いているらしい)、五段高原など四国カルストの道がそれぞれ分岐していて、私はもちろん五段高原へ向かいます。カルスト学習館のおじさんに「景色は姫鶴平に降りる途中がいい」と言われていました。
ですのでそこらあたりまで行って、来た道を引き返して439号に復帰することにしました。天狗高原から五段高原はほぼ平らな道で道幅もちょうどよく快適なサイクリングです。そこここに石灰岩があって、雄大な山々と草原の大きな景色が迎えてくれました
四国カルストは秋芳台、平尾台と並ぶ日本三大カルストです。これも大昔、地理で勉強しましたね。カルスト地形は、石灰岩など溶けやすい岩石で作られた大地が雨水、地表水、地下水などによって浸食されてできた地形とのことです。
五段高原から姫鶴平に降りるあたりでは石鎚山などの周辺の山々が一望できるのですが、私はどれが石鎚山かがわかりません。山々のパノラマはとても雄大なのですが、ここでは断片的な写真片ばかりでその一端しか伝わらないのがとても残念です
実際は私の写真ではとても伝えられない広くて大きな風景が広がっています。なんだか感激してたくさん撮っているのですが・・
風車があるのは賛否両論かもしれませんが、放牧されている乳牛などとあわせて牧歌的な雰囲気・・・といえないこともないかな?
斜面は今はススキが多いですが新緑の緑もさらにきれいでしょうね・・・
さて、名残惜しいのですが、そろそろ戻ります
快晴だしもっと眺めていたいのですが、また来ることにしましょう。天狗高原に戻り、そのまま林道を下りまして、四国カルスト公園線という細い森の中の道を(やや悪路気味なので)慎重に下ります
あっと言う間に下って、上には天狗荘が見えます。登るのはうんざりしそうですが・・・
もう別世界へ降りてきました
国道439号に合流しました。雰囲気のよい橋のたもとで缶コーヒーを飲んで、そのへんの飼い犬にちょっかいを出してから、また細い道を矢筈峠に向かいます。集落を離れるとまた山の中の道です
矢筈峠からの分岐は四万十源流への道だそうで次回行ってみたいです。狭隘な道で知られている439号ですが、ここからは拡幅区間が多いようです
この家の向こう側がおそらく古い439号で私はバイパス区間から写真を撮っています。去年の四万十やきょうの梼原までの439号沿いでは布団を2階の窓から干している風景を見ましたがこのあたりではみかけません。ここからこのようなバイパスあるいは拡幅区間が増えて新しい439号を走っている限りはその狭隘なイメージはありません。やがて33号に合流。
茶屋でおでん(からしみそをつけたおでんが美味)を食べてから33号に別れ、再び439号へ。交通量が少なくなりほっとします。33号は松山-高知を結ぶ幹線道路でしたので。493号はやがて494号と分岐。やがて登り始めて新大峠トンネルのふもとへ
この時点で1時。新大峠トンネルは2001年にできたそうですね。せっかくですから旧大峠に行ってみようと脇の道を登り始めました。温度も上がって、天狗高原の冬支度から春の装いに。バッグはパンパンです。道端の標識は以前は国道の標識だったのでしょう。
こんな山の中でも田んぼや家があります。遠くに見える大平集落は山腹にへばりついているように固まっていて遠くから見ると感動すら感じます
やがて大峠トンネルに到着しました。ここの標識は国道のままですね。このトンネル、真っ暗です。電気がまったくなくて、出口の光を頼りに進むしかありません。
向こうからは子供の声が聞こえます
トンネルを出ると雑草を刈っているお父さんとその子供たちがいました。こちら側には山に多くの家屋があってにぎやかです。山の手入れもちゃんとされているような感じです。
九十九折をあっという間に降りて振り返りました。トンネルがないころはどんな暮らしあったのでしょうか。新しいトンネルができて古いトンネルもたった8年で歴史となりつつあるようです。拡幅区間が多いと書きましたが、バイパス化も進んでいて町外れを走ることが多くなりました。でも古い道も「散策路」「四国のみち」などとして大切にしようという姿勢は感じられます。もっとも予算が出ている話でしょうから、「仕分け」で今後どうなるかは不明ですが。
降りたところにある農産物販売所でまぜごはんといもの揚げ物などをいただきました。(結構あちこちで食べている私です)地元のおばあさんたちが作っています。あわせて250円。
439号をしばらく走ると明るい感じの194号に合流、数キロでまた493号へ右折してあとはまっすぐ大豊に向かうのみです。写真は寺野集落の廃校です。ここも散策路の標識がでているのでもともとこの旧道が493号だったのでしょう。439号の深い歴史を感じさせますね
やがてまたダラダラ坂が続きます。ノーマークだったのできつかったです・・・郷ノ峰トンネルまで登り続けました。傾斜自体は緩いし、標識に大豊の文字が出てくるようになって、とりあえず暗くなる前に早明浦ダムを見ておきたかったのでこのあたりでは休まないようにしました。まあ、もう集落が多いようですし
郷ノ峰トンネルからは下り、および下り勾配の道を早明浦ダムへ。ダムへは早明浦の道の駅過ぎて左折して2kmくらいです。ダムサイトまではもちろん登るのですが、がまんして到着。さすがに大きなダムですが、ダムの風景はどこも同じかもしれませんね・・でもせっかく四国の(香川の?)水がめですから見ておきたかったのでした。
ここから急速に暗くなり、大杉の手前で真っ暗になりましたが、ダムから10km足らずで大杉へ。駅を探して到着しました。電車までは1時間半ほどあるのでゆっくり輪行支度をして19:08の特急で坂出へ。南風号岡山行きとしまんと号高松行きを併用している特急で、南風号の車両に乗って児島で乗り換える方法もありますが、せっかくサンライズ「瀬戸」に乗るのだから、夜の瀬戸内海で眺望はなくとも四国から乗りたいものです。こうして高知への、海と山深い道のたびはあわただしくも楽しく、また行きたいという余韻を残しておわるのでした。
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