沖縄2日目は北部へ(2010/01/10)
寄せては返す波を子守唄にぐっすり眠って気がつけば朝6時。外はまだ真っ暗です。7時になるとようやく明るくなってきたので集落や浜辺を散歩してみました。この済井出の集落、2000人ほど住んでいるそうです。結構多いはずですが誰も歩いていませんね。
宿の犬です。小用中を失礼。若い(1歳)のですがおとなしい犬でした。でも近寄ると前足でしがみついて人の顔をなめようとします。かわいいです。
さて、出発。宿では朝ごはんはお願いしていなかったので、宿から3kmほど走って、橋をわたって島から出ます。国道に復帰したところでコンビニがあったので、沖縄そばのインスタントラーメンにおでんをトッピングして食べました。なかなかおいしいです。
コンビニで新聞を買って読みながらいつものように缶コーヒーを飲み、時計回りに周るか、東海岸にでて反時計周りにするか考えましたが、午後に天気が崩れるかもという予報だったので、アップダウンがありそうな東側を最初にしようと決めました。
しばらく海辺やもときた島をみやりつつ国道58号を走りました。考えてみるときのうの夕方も海辺の道でしたが暗くなってきて、宿もまだ遠かった(しかも島のなかなので灯りもないし)ので海を楽しむ余裕はなかったのでした。沖縄は冬はこのような感じのちょっと曇った天気が多いようです。
もちろんカラッと晴れればうれしいですが、サイクリングにはこのくらいの曇天で十分です。気温も15度くらい(昼は18-20度)でアンダーシャツ含めて2枚で十分です。下もレーパンだけで十分ですが、着脱が面倒だったりなくしたりするのがいやなのでアンダーはそのまま履いていました。
やがて前田食堂を過ぎて、津波(つは、と読むようですが)という海辺なのに縁起でもない名前の集落で右に入ります。(私はそこが県道9号だと思ったのですが、間違えて1本手前の道に入ったようです)県道9号をいくと湖沿いに国道331号に合流するはずですがなかなか合流しません
赤土越しの海の地形からみて道を間違えたようです。走ってればそのうち東のどこかに出るだろうとそのまま走り続けました。どうも白浜という集落に入ったようです。そのへんの民家を撮ったり。
木も、集落の家も、赤土も、見るものすべてが本土と異なる風景で新鮮だし、迷走するのも悪くないですね。今度は江州の集落に入り、臨時マーケットがあるようなのでのぞき、準備していた地元の人に道を教えてもらいました。
島らっきょうや手作りケーキ、おいしそうですね。ソーメン炒めと揚げ物のおかしを補給用に買いました。こんなとき、キャラダイスのサドルバッグでよかった、と思うのでした。
山中の集落やさとうきび畑、パイナップル畑などを見やりつつ、アップダウンを経て国道331号に合流、すぐに東村平良の集落に出ました。国道331はこのまま南下していきますが、私は県道70号で北上します。途中、犬に追いかけられたり、道路に寝そべっている犬がいたり(車に引かれたのかと思ったらのっそり起き上がったのでびっくり)
放し飼いにしている家が結構あるようです。白内障の老犬も歩いていたりしてかわいそうでした。
そしてこのあたりも米軍の演習地がそこここにあります
昨日も国道沿いでは練習している趣味のロードレーサーが結構いたのですが、県道に入ると本格的なロードレーサーが私を次々に追い抜いていきました。女子もいましたが後ろから息遣いが聞こえていて目が真剣でしたので思わず左に寄ったくらいです。
高江の共同売店で休んでいたので聞くと高校生の選抜合宿とのこと。道理で!がんばってくださいと声をかけて、私は先にいきました。
県道のアップダウンはけっこうきついのですが、登ったところでは遠くの山も見渡せていい景色でした。植生も本土とは異なりますね
腹が減ったので、安波の共同売店前のベンチでごはんにしました。
レンタサイクルで周っているという人もちょうど昼ごはんを食べていました。話しかけてくれたのに、ちょっと考え事をしていてつっけんどんになってしまってすみませんでした。
安波の集落もいい感じなのでなかをゆっくり走ってみました。ハブに注意なんていう手作り看板もありますね。よい感じの集落なので歩く観光客もいるのでしょう。
県道2号との分岐を過ぎて、亜熱帯を感じさせる森や海を眺めながら、気づくと2時を過ぎていたので少し急ぐことにしました。今日は宿の前の夕暮れを味わいたかったので。
国道58号の起点となる「奥」という集落です。沖縄には集落ごとに共同売店があるのですが、ここの共同売店は経営がよいのか他の共同売店より豪華で異彩を放っていました。
さいはての岬と言われると、道から多少離れても、やはり行ってみたくなりますね・・・・。沖縄本島最北端の辺戸岬に到着しました。
辺戸岬から芽打ちパンタまでは近道のつもりで山道に。実際近いのかどうかはわかりませんが、削って作った狭い道は味わいがありました。このあたりは林道がいくつもありますが、機会を作って走ってみたいものです。その場合はこのあたりに泊まろうかな、などとつらつら考えつつ。
海沿いに出ると、なんだか中国南方の集落のような屋根屋根屋根。中継貿易では福州などとも往来があったのだし、貿易だけでなく歴史的にも大陸の影響が大きかったのでしょう。
海沿いの国道58号や、集落の国道と並行する生活道路(旧道)を南下、県道2号との分岐、国頭の道の駅、オクマビーチ(JALのリゾートはどうなるのだろう?)などを通りすぎ大宜味村へ。ビーチが閉鎖されて管理が行き届かず荒れたビーチなんかもありましたが、多くは静かな海辺です。
市場ではシークワーサもあって、客(?だと思うけど)が勝手に食べて、私にも1こ手渡してくれました。そういう文化なのかな?迷彩服を着ている人は軍人ではなく、野良着のつもりのようです。
国道331号への分岐、見覚えのある前田食堂、県道14号を通り過ぎて、島入り口にあるファミリーマートでちょっと補給(翌朝食)してから、橋を渡って、屋我地島に入りました。昨日は夜だったので景色は見れませんでしたが、さとうきびとパイナップル畑が広がっていました。
夕暮れ前に宿に到着。浜辺に座ってしばらく眺めていました。
宿は今日も宿泊者は私1人です。夕食後おかみさんが三線を弾いてくれました。島の曲や本部の曲など三曲。歌詞の意味は私にはわかりませんが、その調べと歌声が胸に染み入り、すてきな夜でした。
« タコライス | トップページ | 沖縄3日目 辺野古からグスクめぐり(2010/01/11) »
「九州 沖縄」カテゴリの記事
- 九州12日目 最終日 鹿児島空港へ 2019/05/07(2019.05.28)
- 九州11日目 霧島 2019/05/06(2019.05.27)
- 九州10日目 水上村から湯前、槻木峠、軍谷峠、小林市 2019/05/05(2019.05.24)
- 九州9日目 椎葉から飯干峠 水上村 2019/05/04(2019.05.22)
- 九州8日目 五家荘から椎葉へ2019/05/03(2019.05.20)
羨ましいです、沖縄サイクリング!
12月にレンタカーで周りましたが、やっぱり自転車ですよね。
共同売店は奥が発祥の地らしいですね。だから立派なのかもしれませんよ。
やんばるには、屋峨地荘の他にも、奥の『海山木(みやぎ)』や辺土名の『やんばるくいな荘』というお勧めしたい民宿がありますので、次回の参考にしてくださいまし。
投稿: 須藤 | 2010/01/20 10:02
やはり暖かくていいですねーこちらに戻ってきて寒くて乗ってません
須藤さんがFCYCLEで紹介していた「海山木」。前を通りました。やんばるくいな荘も国頭のあたりで見たような・・・?今度は北部で泊まってみたいです-中南部はレンタカーでいいかもしれませんが、ジグザグ走ればそれなりに楽しめる感じでした
投稿: とし@鎌倉 | 2010/01/20 15:06