沖縄3日目 辺野古からグスクめぐり(2010/01/11)
屋我地荘、静かな浜辺の宿。泳げる時期なら1日中浜辺でぼんやりしていてもいい感じでした。浜辺を散歩してから8時過ぎに出発。宿のおかみさんからタンカンを2ついただきました。御世話になりました。島を出て、国道58号に合流。
途中で県道71号に入り、名護市内へ。名護の「ひんぷんガジュマル」というのだそうです。「ひんぷん」とは外からの目隠しと言う意味だそうで、この木は名護のシンボルとのこと。市内を抜けて329号に入り、緩やかなアップダウンを経て東側へ。人家は途絶えます。
降りきると 手前の米軍施設の向こう側に大浦湾が見えます。海に行きたいのですが施設が邪魔で海に行けません\(*`∧´)/米軍の存在で森の植生が守られている面があるのは皮肉なものですが、いま計画されている辺野古移設では海に対しては大きな影響があるでしょう
なんとはなしにどんよりした雰囲気の辺野古集落ですが、閉店したスナック群のほか、移設予定をあてこんでか建設会社がいくつかありました。名護市長選挙が予定されていて、選挙ののぼりもあちこちに見えます。町で候補者とは会いませんでした。
この沖合いが飛行場移設予定地とか。わざわざきれいな海に飛行場を作るなんていまどきおかしな話だと思いますが、地元でも利害(雇用とか賃貸とか)が錯綜していて問題が複雑化しています(一見しただけの外部の人間に何がわかるというものでもありませんが、ここで見ているとこのようなことがまかり通ること自体おかしな話に思えます。安全保障を言うなら、戦後、主に戦争を仕掛けているのはどこの国でしょう?ただしここに基地があることで安全保障上の最大の受益者は韓国でしょうけど)
辺野古から離れ、県道13号、国道329号、県道234号など、浜辺で、宿でもらったタンカンを食べたりしながら東海岸沿いを走ります。
途中、ぎのざの市場でじゃがもちを購入。この市場にある食堂はじゃがめんが名物なのだとか。じゃがもちはこの先の海辺でヘロン号(自転車だけ親米な私)を寝転がせながらいただきました。
沖縄は細長い島で初めてサイクリングなどというとどうしてもツールドおきなわのコースになってしまうかも。私も基本的にこのコースに近い(プラス南部やぎのざを走ったり+島に渡ったり、海洋博会場を省略していたりはしていますが)です。ただ名護以南の58号や石川以南の329号は交通量が多いのでこれらを避けたほうがよいかも。
でも、沖縄本島サイクリングは*ツールドおきなわ コース*やんばる林道めぐり*グスクめぐり(うまく交通量の多い国道を避けられるかも)*海上大橋を使うコース*南部戦跡めぐり等いろいろテーマを組み合わせることができますね
別に米軍キャンプめぐりをするつもりはないのですが、沖縄本島を走っていると自然にそうなります。別項のとおり、金武でタコライスを食べました。
ここからは四文字なヤンキーどもとおさらばして(正確には途中にもあったヤンキー施設で写真を撮ろうとしたら門番に咎められましたが)、グスクめぐりで安らぐことにします。石川で国道329からはなれて、県道75,224、8、16号を走って与勝半島を勝連グスクへ向かいます。途中で伊計島、平安座島などとそこまでの長い海上橋が見えます。
勝連城は少なくとも12世紀ごろからあって、古琉球の豪族 阿麻和利が君臨していた14世紀ごろ隆盛を極めたとか。「勝連は何にぎや 譬ゑる大和の 鎌倉に 譬ゑる」と言われたそうです。
登りきった城跡の上からの眺望はバツグンです。城は全体的に曲線的な感じですが、階段は登るほどに傾斜がきつくなり、井戸のあともいくつかあって、戦いに備えて要塞作りをしていた様子が伺えます。
勝連城のたもとでは鳥が虫を狙っていました。さて、次は中城へ向かいます。県道8,16,中城港を迷走、県道85,227を経由、国道329号の渡口交差点を直進、県道81、中村家住宅を経て、中城跡へ到着しました。中グスクも標高150m程度の高台にありました。
勝連城主の阿麻和利(あまわり)を牽制するために、座喜味(ざきみ)城主であった護佐丸(ごさまる)が首里王府からの命により移り住んだ城だそうです。座喜味は初日にたずねていますね
グスクの中で遺構がよく残っていることで知られているそうで、 上に立つと東シナ海、中城湾(太平洋)、さらには洋上の島々まで見渡せます。城は六つの郭で構成されていて、主に琉球石灰岩の切石で積まれています。
蛇足になりますが、今帰仁城跡 座喜味城跡 勝連城跡 中城城跡 首里城跡
園比屋武御嶽石門 玉陵 識名園 斎場御嶽が世界遺産に登録されています
全体的にさきほどの勝連が優美とするなら中城は堅牢な感じでしょうか。城がない今となっては当時の様子を想像するばかりですが、昔の権力者と使役されている人々の息遣いが感じられる気がしました。
最後は首里ですが、こちらは1984年に行ったことがあって、そのときは守礼の門しかなかったのを記憶しているので、再建なった首里城を見るだけでいいかなと思いました。世界遺産としては「首里城跡」なので再建した首里城は対象ではありませんが。
県道29号を辿って往路も通った南上原など経由して那覇市内に。交通量は多目でやや走りにくいです。やがて首里城公園に到着。井戸の龍は16世紀に中国からもたらされたものです。
正殿は漆の塗りなおしの最中でした。再建して10数年ばかりの正殿に入るのに800円取られます(さっきの城跡は無料。ただの城跡のほうが史跡的価値がありそうですが)。中は琉球当時の室内が再現されていて、木で鼻をくくったような物言いをする慇懃無礼な説明員(笑)がとってつけたような宮廷の恰好をして出迎えてくれます。一通り見学して外にでるとすでに薄暗くなっていました。那覇市内までは数キロです。国際どおりで土産を買って(ついでにいらなくなった工具なども一緒に)送った後、初日に泊まった東横インにチェックインして、自転車を輪行状態にしたり、翌日午前に戻る関係で仕事のメールをできる限り処理したり、洗濯したりしているうちに10時過ぎていました。
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