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2010/03/29

三陸ツーリング 2010/03/21釜石-小本

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2日目。強風の試練はありましたが変化に富む三陸を楽しみました

2日目のコース:釜石(県道242水海大渡線)水海(国道45)鵜住(町道等)室浜(県道231吉里吉里釜石線)吉里吉里(国道45)浪板海岸(国道45)山田町(県道41重茂半島線)重茂半島を川石、寒風峠、重茂、白浜峠、白浜、津軽石(で国道45へ)宮古(県道等)浄土ヶ浜、(崎山で国道45へ)田老(国道45)小本 小本温泉泊 約115km

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早く出立しようと朝食は6時半にお願いしていたのですがあいにくの雨。結局ゆっくり準備して、小雨になった7時半すぎに出発。新日鉄は山田線、釜石線、三陸鉄道の終着点となる釜石駅前にどでーんとあり、海から山間への道沿いに多くの商店が連なる様子とともに、かつて高炉があったころの釜石の栄華を連想させます。

*設定ミスで画像がぼやけています。クリックすると小さく比較的クリアな画像になります。ちぐはぐですみません

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海沿いの国道ではなく、県道をいくとすぐ裏山を登るような感じ。少し高いところから釜石の町並みを望みます。山が迫ってくる感じは阿波池田あたりと似ているように感じました。もっともあちらは完全に山の中ではあるのですが。

下の写真で山の向こうは遠野なのですがその前に難関仙人峠(車両は自転車も含めて仙人トンネルを通る ホントの仙人峠は徒歩のみ)があります(21世紀になってからさらにバイパスが開通して多くは新道を走るようになったはず)。仙人トンネル(つまり旧道のほう)は自転車ではやや危なそうですが(狭いらしいので)、一種の産業遺産のようなトンネルだし、点滅ライトなど装備を十分にして通ってみたいところです。

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さて、今回は遠野に行くわけではなく、三陸を北上します。海沿いではなく、山田線沿いに(といっても山田線はトンネル)幅の狭い山の道を行きます。国道45号の旧道と思われますが大型車の通行は不可能です。ピーク地点は鳥ケ沢トンネルというこれまた狭い素彫り風トンネルでした。下がっていくと女遊部というアイヌ語由来と思われる集落を通り、水海に出ます。

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井上ひさしの小説で有名な吉里吉里を通り過ぎて坂をちょっと越えると、浪板海岸。リアス式岩礁の続く海岸線にぽっかり現れる砂浜です。本当に片寄せ海岸なんですね。天気がよければよかったのだけれど、この時点まではまだ小雨が降っています。海沿いに出ると風が強く、時たまツーリング車でも煽られる突風に見舞われるように。

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山田の道の駅で焼きイカを高校生が焼いていたので購入(100円)。伝統食ひゅうずも購入して今日のメインとなる重茂半島に突入します。大沢で国道45号から分岐。山田町側の大きな集落の港は防波堤も含めて整備されています。昔はクジラも獲れたらしい。

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坂と海沿いの分岐で迷っていると赤ら顔のおじさんが「どっちでもいけるさ。こっちが平坦」と教えてくれたので海沿いの平坦な道を行きました。標識では車は坂方面に誘導していましたが、生活道路で、ガードレールもなく海に転落する可能性もあってのことかもしれません。

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海の近くまで険しい山が迫っています。風が強いのに霞んでいるのは黄砂のためだったようです。

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集落は終わり、急坂になってあっという間に海は眼下に。樹木が鬱蒼としていて、そのスキマから時たま海が見えますが、進む向きによってかなり風に煽られます。地形図で見ると海は断崖になっているのですが、こちらは山の中にいて、見ることはできません。

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100-200mほど登ると勾配は緩くなり山腹をくねくね進み、またダダーっと下って集落に降りていくパターンが数回続きます。途中の集落はかつては陸の孤島で船が重要な交通手段だったのでしょう。

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集落で一休みしてひゅうずを食べていると、地元のおじさんが車を停めて、「どこからだ?」などと話しかけていて栄養飲料をくれました。海沿いの人たちは素直に親切を表現しますね(岩手では内陸の人も心根はとても親切ですが積極的に話しかけてくるわけではない)

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ひゅうずを食べながら今後の予定を考えてました。もう12時です。出発が予定より遅くなったうえ、途中で雨宿りもしていてすっかり遅くなっています。しかも重茂半島はまだ半分以上残っています。浄土ヶ浜のあたりで3時近くになりそうです。となるとやっぱり田野畑まで行くのはムリで、今夜の宿泊は小本あたりかな・・・・

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とあれこれ考えつつも、湾は風が穏かでしばしのんびりしました。

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新聞配達はさすがにできず、集落の中心まで各自がとりに来るシステムです。

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さて、行きますか。重くなった腰を上げて、また坂を登ります。今度は海沿いよりやや中に入り、山の中腹に達すると勾配は緩やかです。姉吉のバス停(といっても集落らしきものは見えず)を過ぎ、重茂半島先端へ(といっても本当の先端までは今回は行かない)。

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半島の先の小さな集落。昼過ぎると黄砂は一段落してようで、だんだん海の色が映えるようになってきたようです。重茂の中心部は高台にあり、珍しく町の中心部まで登るパターンでした。

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重茂集落を過ぎてまた登り、半島の北斜面を下ります。雪がまだ残っていますね。月山の頂からは絶景だそうですがまた次の機会にします

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雪解け水はすぐに大きな流れになって海沿いまで流れていきます。やがて白浜に出て今度は平坦な海沿いをいき、津軽石で国道に合流して宮古に向かいます。昼の時間帯に到着できれば魚市場でグルメ・・・・をもくろんでいましたが、半島の上り下りで時間をとられて国道復帰したあたり2時過ぎていたので今回は諦めましょう。

3時ごろ浄土ヶ浜に到着。小本の三浦民宿に電話しましたが、「今日は法事なので・・」と断られ、「小本温泉ならやってるはず」と電話番号を教えてもらいました。三浦民宿さん、ご親切ありがとうございました。小本温泉は宿泊OKとのこと、6時には到着する旨伝えました。

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飾りの海猫ではなく本物です。観光客のパン目当てにたくさんの海猫が集まっていましたが、ひとりたたずむ?海猫に心惹かれます。さて、浄土ヶ浜をちゃちゃっと見物したのち、適当な道をうろうろして、国道45号に復帰。電話やら見学やらで国道に復帰したころには4時過ぎていたのでもう基本的にこのまま行くことにしました。交通量は少なめでしたが、ゆるやかなアップダウンは続きます。

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田老の漁港。この町にはグルメ期待ができそうな民宿が少なくとも2件はありました。漁港の雰囲気もよく、またの機会に旅程があうようなら泊まってみたいです。小本温泉には薄暗くなった6時前に到着しました。

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宿のお手伝いさんによると、自転車は温泉横の居酒屋(営業してない)の軒先においてくださいとのこと。日帰り温泉が主流の温泉宿で地元客が多く館内も雑然としていて泥棒が心配ですが、確かに他に置く場所がなさそうです。(雨露は問題ありません)。置いてバックを外していると、湯屋のおばあさんのような貫禄のおかみさんが出てきて、鍵と(タイヤを指差し)しっかり柱にくっつけるようにとのこと。「わりい奴いっからよう」 先ほどは台の奥で仏頂面をしているように見えたおかみさんですが、実はとても親切だったのでした。自転車旅で泊まる人も結構いるそうです。

今日は温泉で極楽、極楽。三陸で温泉は珍しいです。3度ほど温泉に入って、9時には寝ましたが、ストーブを消して寝ないといけないので夜中は寒くて目が覚めたのと、花粉だか黄砂だかわかりませんがどうもちょっと鼻づまりなどで頭が重く、眠りが浅い状態でした。

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