北海道(羽幌-サロベツ周囲-稚内)2010/05/02
というのはウソで港に寄っただけ。天売島はまた次回の楽しみにとっておき、羽幌から北上します。
6時過ぎ出発。出発前には、名前親近度100%の旅人宿吉里吉里に宿泊しようかと思ってちょっとwebを見たのですが「朝の早出はダメ」なんだそうで諦めました。自転車ツーリングは早出が基本だし・・ということで羽幌YHにしました。食事も美味しいし、札幌クラシックも飲めるしOKです。朝シャワーできればもっとよかったかも、ですが特に条件ではありません。あと懸念材料は自転車を置く場所。雨のときは中に入れてもらえるかな?この日は雨は降らない予報だったので外でよかったですが。あとはOKでした。
適当にわき道、広域農道の類に入ったり国道に戻ったりしながらひたすら北上。今日も天気はいまひとつです・・道内は夏日の場所もあったらしいのですが私はこの日も朝からミレーの雨具兼ウインドブレーカーを着たままです(昨日は午後陽射しが出たところで脱ぎましたが)。この日も南西の風が強めでこれは助かります。
7:40過ぎ初山別到着。道の駅よこには温泉(公営のようですが)があり、6:30-8:00までの朝風呂もOKとのこと。迷いましたが風もあるのでやめておきました。
羽幌線跡。むかし天塩駅(だったかなー)あたりのラーメン屋さんがただでラーメンを食べさせてくれたというような読者投稿がサイスポに載っていたような。
遠別からR232号を離れて開拓農道(道浜更岸)へ。海沿いの牧草地をひたすらまっつぐ走ります。利尻は残念ながら見えません。曇りがちで今日は見えないままでした。
まっつぐダートもあり。2kmくらい。砂利はありますがまあ走りやすいと思います。天塩に入り、道道106に入る前に町のセイコーマートで休憩。お店の人に「稚内まであと70kmですね」と話しかけられました。なんで稚内と思うのかな?でもそのとおりです。
牛はどこでも見るのでいちいち写真は撮ってません。石垣島でも思ったのですが肉牛って昔より増えたような・・ただの印象で何も調べてませんが。
オトンルイ風力発電。プロペラがぶおんぶおんと低い音を奏でています。道新に小樽の風力発電設置に隣接する札幌市民が反対、という記事が載ってました。これはこれで人体への影響が懸念されているのですねー
海で周波を浴びながら一休み。海岸には流れ着いたゴミがありましたが多くは日本の?ゴミのようでした。もっともココだとロシアか北朝鮮からですか。韓国はともかく北からのゴミはないでしょうね。
いよいよサロベツ原野(2005年ラムサール条約登録)です。右折してパンケ沼方面へ。長沼前のビジターセンターで木の道を歩きましたが、ササばかりでちょっと残念。ミズバショウが少し咲いているくらい。ミズバショウやフキなら岩手でも実家(八幡平)あたりならたくさんあるので・・・でも、確かに花は咲いていませんが、目を凝らせば耳を澄ませばこの広大で静謐な原野の下から無数の命の言葉を感じることができる、そんな気がしました。
ビジターセンターのおじさんによると「この時期は花も鳥もいない時期なんです。せっかくGWなんですけどねえー」となんだか申し訳なさそう。まあ、しかたないです。花や鳥を観察するという意味での観光的にはやはり6-7月がベストシーズンのようです。またササが増えているのは乾燥化が進んでいるからで由々しき事態とのことです。農地の開発等で地下の水位が下がっているらしい
こういう事業の影響もあるのでしょうか(のちに下沼付近で撮影)。
ビジターセンタからパンケ沼へ。県道を左折して細い道を進み、沼までは700mほどダート、目の前は海のような湖で時たま赤っぽく見えることがありますが、泥炭が混じっているそうです。サロベツ原野自体が泥炭性の湿地なんだそうです。
周囲は酪農が数軒。
パンケ沼から名山台展望台へ行きましたがここは特筆すべきものはありません。行かなくてもよいでしょう。
国道40号で豊富へ。県道444(稚咲内へ向かう県道)との交差点あたりの定食屋でカツどんを食べました。肉が厚くて夕方まで補給せずにすみました。サロベツに入ってからのんびりペースで定食屋を出たころは2時近くなっていました。
豊富は自転車ではもちろん26年ぶりということになりますが駅前の様子は覚えています。礼文から戻りルンルン旅気分どっぷりのわたしでしたが、M大学のA気道部がお盆前に合宿をしているのを発見してしまったからです。H大学時代はA気道部に属していて、旅が終わればお盆明けに厳しい合宿が待っていたのでした。私はもちろん興ざめな連中にあいさつをしようなどと思わず(まだ2年生でしたし)、知らん振りして、宿(当時はYHがあった)にしけこみ、鉢合わせしないように朝の3時半に出発。逃げるようにその日のうちに札幌まで爆走したのでした。そのときほど道内各地で楽しげだったサイクリング部に入らなかったことを後悔したことはありません^^サイクリングで峠が苦しいといっても、武道の合宿だと血尿、卒倒は当たり前でしたので・・まあ、どうでもいいのですが。
そんなさえない思い出しかない豊富を離れて海へ。途中にはもう1つ(というかこちらのほうがメジャーな)ビジターセンターがあり、やはり散歩してみました。ホントに広大な原野ですねー
こちらは観光バス数台OK、みやげ物屋、軽食屋ありのビジターセンターで旅行客もさきほどのパンケ沼あたりのビジターセンターよりは多めでした。大型連休といっても季節はずれのせいかごったがえすというほどではありません。
稚咲内で海沿いに出てここからはまたひたすらまっつぐまっつぐ。県道ですがガードレールも電柱もなくて気持ちいいです。交通量も少なくて(事前にはダンプが多いという情報もあったのですが祝日のせいかごくわずかでした)自分の自転車の音が聞こえるくらいです
時々アップダウンもあって、右手に湖沼も見えて案外単調ではありませんでした。
抜海の港のあたり。風が年中強いようで草が横倒しになっていますね。
県道106号を離れて「無事カエルロード」へ。やぐら?で何か干しています。町中にも鹿が出てきています。
ノシャップ岬到着。自転車で2回目ですが、前回の記憶はオボロゲです。たぶん先端まで行っておこう程度だったのではないかと思います。この日はすごい風。曇ってて夕陽は期待できませんので、1枚撮って、市街地へ向かいます。今夜は稚内モシリパユースホステル。ちょっと迷って駅の観光案内に尋ねました(電話して聞けばいいのですが電話があまり好きではないので)が駅のすぐ近くでした。
モシリパは10数人宿泊客がいたようですが、夕食は私と無愛想な中年客のあわせて2人だけでいくら丼定食。話しかけてみたものの木で鼻をくくったような回答しかなかったので、さっさとかきこんで、部屋で明日の準備。相部屋の8人部屋は6名まで埋まっていました。夜、10時半までテレビを観ている人がいましたが、私は2段ベッドの上段で8時半にはうつらうつら眠っていました。夜中、すさまじいサウンドに起こされました。音源は私の下です。脚でゴンと音をたてると一瞬やみますが、すぐにまたすさまじいバリトンを奏でて寝付けません。シューベルトの「魔王」のような不吉なメロディーです。そうすると中学のときの「魔王」合唱を思い出してまた寝付けません。エゾシカが1匹、エゾシカが2匹とつぶやきながら寝ました。
(この日の走行は145km程度 羽幌-稚内 国道232/開拓農道-開拓農道道浜更岸線、道道106-道道972その他-R40-道道444-道道106-道道254)
*文中で県道と書いてあるとしたらそれは道道の誤りです。見つけたものは修正しましたが・・あったらご指摘いただけると助かります。
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