岩手ツーリング 岩泉町を走る 安家-龍泉洞-大川(釜津田)2010/09/19
国民宿舎えぼし荘(1泊2食6,900円)、なかなか手ごろでよい宿でした。朝、ちょっと小雨。台湾の海女さんならぬ尼さんの番組を見ながらうとうとしたり、朝風呂で露天から海を眺めたりグズグズしたり。今日は旅程は70km程度なので雨が降ってもまあ4時には宿に到着するはず。
8時に出発。安家川に出会ったところで海とはお別れ。さけます養殖場を通り過ぎると渓流沿いに道は細くなります。大きく大きく蛇行する渓谷。紅葉時はさそかし美しかろうかと(海から5,6kmくらいが特に)。今回は雨でしたが、そうでなければ水べで清流や鳥を観察したかったところです。同じ東北だと奥入瀬渓谷も美しいですが、安家渓谷もなかなかです。車も釣り客くらいしか通らず。
県道7号と出会うところで安家の集落。そうそう、もう岩泉町です。ここからはどこまで走っても岩泉町、そう(岩泉公式webによると)本州一広い町
集落にも味わい深い建物がありますが、そこには安家洞があります。岩泉の竜泉洞に比べると目立ちませんが、鍾乳洞は全長25kmあるらしい。映画「八つ墓村」のロケ地にもなったとか。
外は20度程度でしたが、中は気温8度くらい。ウインドブレーカー(ジャンパーも貸してくれます)とヘルメット(貸してくれる。今回自転車用のヘルメットは持参しませんでした)を被って中へ。
全長25kmですが、見学できるのは500mくらい。奥には地底湖もあって、予約すれば引率tきで入れるそうです。次の機会には是非奥まで行ってみたいものです(龍泉洞では美しい地底湖見学を誰でも楽しめるのでメジャーなのだと思われます)。
校長先生の泣き所って?形状にちなんで「いるか」「いか」「たこ」「ぺんぎん」などいろいろ名前がつけられていました^^
(中での写真は露出の関係でほとんど写らなかったし、掲載するとなんだかグロテスクな印象をもたれるかもしれないので2枚だけ)
であった見学者は2カップルと1名くらい(後から観た龍泉洞はあまりの多さに辟易するくらいでしたが)
鍾乳洞って真っ暗なだけなんて思わず、通りかかったら中まで見学することをオススメします。気が遠くなるような時間を経てできあがる鍾乳洞。その神秘性に感動しました。
県道7号で石峠を越えて岩泉へ。龍泉洞を見学します。
龍泉洞についてはメジャーなので多くを語る必要はないと思うのですが、よく整備されていて鍾乳洞形成の過程がわかるのと、地底湖の息を呑む美しさがすばらしいです。
ひっつみでも食べっぺかなーと思いましたが順番待ちが数人いたので断念。町に出て水饅頭と牛乳饅頭をいただきました。
おいしいですよ。ここです。これからは栗ですね。寄ったら是非ご賞味あれ。
さて、ここ岩泉にも風情あるたてものが結構あるのです。
通りに面した木造洋館です。明治時代に牧場経営で成功、自宅として建てたそうです。
通りは明治時代に建てられたという古い木造家屋が点在しています。
国道340号沿いに大川へ。岩泉線は土砂崩れで7月から不通のまま。このまま復旧しない懸念もあるそうです。国道340号は岩泉線に沿って走っていますが、急峻な山なみを縫うように走る、単車線の狭く曲がりくねった道で運転は楽ではありません。岩泉線は生活に必要なのもさることながら秘境ローカル線としても貴重な観光資源になっています。早く復旧することを私も願っています。
その曲がりくねった、車もあまり通らない、台所前をすり抜けるような国道をツーリングするのは楽しいのですが、地元にとっては切実な問題ですね。
大川からは県道大川松草線(総延長50km)に入り、釜津田へ。
何があるというわけでもないけど、大川の流れとその音、鳥の鳴き声、草を食む短角牛、狭い牧草地、田んぼ、日が当たらないためかはしご状の木の枠に干されている稲、チェンソーの音、私をゆっくり追い越していく地元の軽自動車、そして山の合間から見える小さな空。それらのすべてが一幅の絵のようです。
釜津田。この道は大規模林道。八戸川内大規模林道、70kmほどあるらしい。県道や国道340より立派な道路がゾンビのように現れた感じです。あとで調べたら景観も良いそうなので今度走ってみよう。
人口20名くらい?と思われる集落になぜかおしゃれなたたずまいのコーヒー&パスタのお店が。せっかくなので一休みしました。お母さんらしき人が1人でやっているようです。意外になどといっては失礼かもしれませんが垢抜けた印象のかたですが根っからここの人で、お隣の立派な農家がお住まいのようで息子さんらしい人が出入りしていました。喫茶店はカラマツで造ったのだとか。サイクリングの人もたまにはいるらしく、クマ(サイクリストのひとりは松草のあたりで、ひとりは大規模林道でみたらしい&ご家族ももちろん)目撃話をたーんと振舞っていただきまして、大変に怖気づいたのでありました。そういえば、中学校にクマが出たのってこのへんだったような・・・(校長先生がビデオ撮影して全国ニュースになっていた)クマ頻繁出没地帯のようです。
と楽しいお茶タイムをすごしたのち、隣集落の宿へ。裏がその中学校でした・・・ハハ
70歳を越えている元気な女将さんがお一人(ご主人も手伝っていたかもしれない)で切り盛りしている宿。当初、食事はそれほど期待してなかったのですが、豚しゃぶしゃぶや、ぜんまいの和え物、自家製うどんなど、豪勢で力の入ったメニューでした。川釣りの常連さんが多く訪れる宿で、この日も茨城から2名来ていて、釣り話も色々聴けました。
旅館は築50年で趣があります。夜は本当に静かです。
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