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2011/05/23

西山新倉林道-どんべえ峠-新道峠-すずらん-鶯宿(峠)-甲府2011/05/21

富士急の窓を額縁にして描いてみたよ!といいたくなるくらい、窓枠いっぱいにあでやかな富士山が現れると、平日になんとなくたまっていた淀んだ気持ちが晴れてくるようだった。下吉田に降りて、さて、駅の写真を撮るかいな、と。あれ?電源が入らない。がーん(古いな)、バッテリーを充電したまま、忘れてきたのだった。かくなる上は心のカメラで撮るしかない!と思うようにしたが、やはりがっかりしたらしく、ぼんやり走って、あ!畑!突っ込んでしまった。転んで、また左の肋骨を痛めてしまった。確か2年前に甲州で転んで以来、左の肋骨を痛める癖がついてしまっていた。しかも長引くのだ。あーあ(;д;)
気を取り直して西山新倉林道の取り付きを探そう。どうもわかりにくいが、川沿いを走ると、右側にそれらしい道が。山の神神社に続いていた。一般的に結婚するとどこの家でも山の神が一体祀ってあるが、集落はずれの山の神はいったい何を意味するのだろう。魅力的ならともかくおどろおどろしいのについてこられても困るので(*´v゚*)ゞ拝むのはやめて林道へ。林道は当初数キロは斜度がきつかったが、やがて例によって緩やかに。ピークまで500mちょい上ることになるが、時々眼下に河口湖が見えるし、優美な富士も姿を現してくれるので退屈しない、下界から喧噪がかすかに聞こえてくるが、静かだ。
林道の終わりでは三つ峠登山らしい車が何台かあった。国道にでるとやがて「御坂峠」(正確には稜線上にある)。下吉田駅前のコンビニで「写ルンです」を購入していたので、峠でパチリ。「御坂峠」は中学生サイクリングで来たことがあったが、「写ルンです」とは特にシンクロしなかった。思い出したのは親のを拝借した古い小さなカメラだった。ルンをカタカナにしているところからも、バブル直前の無駄遣い華やかなりし空気がそこはかとなく醸し出されているネーミングではある。帰宅してから調べると1986年発売とのこと。どうりでシンクロしないわけだ。
さて、御坂峠には太宰の碑「富士には月見草が・・・」もあるが、30そこそことは思えない老成していたころの言葉にあまりときめきは感じない(でも碑は見に行った)。やはり竹久夢二のほうがしっくりくるのではないだろうか。

待てど暮らせど来ぬツー車 ロードバイクのやるせなさ 今宵は汗も出ぬさうな
(オソマツ)

さて、はいからさんも通らないので、さっさと下ろう。そしてまた登って新道峠に行くのである。稜線をそのまま新道峠を歩くのが旅程としては合理的には違いない。

降りきると日向坂峠(ひなたざか)に行く蕪入沢上芦川林道への分岐を見つけなければならない。勢い余って通りすぎるとリカバリーが面倒である。5万図だと鳥居が目印だ。鳥居と新田のバス停の間に左にずーんと急坂が見える。めげそうになるが、インナーローに落として辛抱である。いつまでもそんな傾斜があるわけもなく、だんだん緩やかになる。しばらく展望はないが、がまんしてのぼってくと(といっても日向坂峠まででも600mあるのでしんどいけど・・・)甲府盆地が見えたり、もうちょっと登ると、山々や遠く谷まで見通せるポイントもあるし、車も少ないし(たぶん、ドライブですずらん群生地に行くにしても、できたばかりの若彦トンネルを使うんじゃないかな・・)緑も輝いている。やがて日向坂峠、通称どんべえ峠に到着。どうしてどんべえ峠っていうのだろう?これがどんべえ峠か・・・と感慨がわいたものの、眺望は特にない。先に進むと上芦川と新道峠との分岐となる。時間は余裕あるし、これまで2つの登坂はおおよそ1時間半未満ずつだったので、体調も悪くはなさそうだ。2kmほど緩やかに上ると、行き止まり。自転車は置いて、歩いて250歩登ると、そこが新道峠だ。富士が目の前にどどーんと見えて迫力がある。さらに100m左に行くと、眼下に河口湖が見えて、富士山とセットで絶景なのだ。御坂峠~新道峠~大石峠への稜線は絶景ハイキングコースと銘打たれている。

今度はすずらん群生地に向かう。さっきの分岐に戻って上芦川方面へ下るとすぐのところにある。群生地には「民宿すずらん荘」の茶店があってみそおでんなどを出してくれるので、ラムネと一緒にいただく。民宿はすずらん群生地に店を出している間はマンパワーの関係で素泊まり(それも予約前提)のみだそうだ。ほかの季節、たとえば晩秋など、山歩きでも黒坂峠経由でもしながらこのどんづまり集落(前述のとおりトンネルができたので、もうどんづまり集落ではないのだけれど)に泊まるのも面白そうだ。
そしてすずらんは・・・というと通年より1週間ほど遅いようで、まだ最盛期ではなかった。下からのぞくとそこここに蕾が見えるのだが、最盛期は5月末-6月初旬となりそうとのこと。また来ようかな・・・でもイカリソウなど小さくかわいらしい花がいく種類も咲いているので、すずらんが絢爛でなくても楽しめる。

上芦川集落ではやはりメインストリート・・・といっても民家を縫うほそい道をお邪魔するので、ゆっくりゆっくり下りなければならない。おすすめである。勢いよく流れる用水路が張り巡らされ、江戸-昭和期の古民家が複数現存することで知られているが、いわゆる古民家でもない1軒1軒も古く、趣がある。山奥にあって、成熟したコミュニティの薫りもそこはかとなく漂っている、そんな集落である。中芦川までそのメインストリートはつながっていて、車の通りに出ると鶯宿峠(正確には峠はピークから500mほど)への道が。ボトルの水がなくなっていうのに気付いたが300mUPくらいなのでまあいいか・・・と粛々と登る。やがてピークへ。黒坂峠への新しく舗装化されたらしい林道がつながっていた。なんじゃもんじゃの股から生まれた・・という短歌(あまり芸術的ではないが)の一節が気になっていたので、なんじゃもんじゃの木を見たいなと思っていたが、単純往復して急いで見るより、今度旅程に組み込んでちゃんと見ようと思って今回はパス。そのまま甲府盆地へ。ツーリングマップルには未舗装表示だったが、全線舗装化されていた。そういえば・・・昨年芦川に行ったとき、舗装化工事中の看板があったような。どーんと下って、当初石和温泉で温泉でも入って帰る心づもりだったが、携帯で天気予報チェックしたところ、あしたの午前くらいは雨雲は待ってくれそうだ・・・と心にぼんやり旅雲が発生したので、ビジネスホテルならあるだろうと甲府へ。

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