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2011/07/27

岩手ツーリング 石峠-早坂峠-上外川-小屋瀬-沼宮内 2011/07/18

最終日です

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初日が遠野と荒川高原、2日目が早池峰登山がメインとするなら、3日目は・・ちょっと一言でいいがたい感じです。

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宿のご主人(切り盛りしているのはおかみさんですが)にはベランダのアシナガバチ退治などお世話になりました。釜津田生まれでおかみさんも釜津田生まれ。併設の郵便局は御主人の妹さんに譲ったとのこと。こうやって部落内での生まれ育ち一生を過ごすのが、この年代は一般的だったみたいですね。(息子さんたちは盛岡在住だそうです)

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夜半は寒かったけど、昼は暑くなりそうですね。ただ、1000mまで上がるので(現在は500mくらい)少しは涼風も期待できるかな?川の水でタオルやアンダーシャツを濡らしたりして冷やしました

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県道を櫃取方面へ少し走って右折して早坂高原への町道へ

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石峠へ。結構急登ですね。ダートがあると聞いてましたが、舗装はされていました。

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急に展望が開けて牧場になったあたりが地形図上では石峠。でも牧場のおじさんは石峠は向こう、と指差すし・・でも手前に赤い屋根の小屋がある、ここが石峠なんだろうと思う(^_^;)

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早坂峠に降りるところで仲間が両輪パンク。排水溝の衝撃のようです。

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肉牛ですねーひたすら草を食んでいました

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大きな風景を早坂峠へ向います

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風の又三郎の世界~

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作業小屋を過ぎると国道にぶつかり、そこが早坂峠。レストハウス、幸い営業していたのでおそばを食べました。国道でしたが、早坂トンネルの開通で峠には車の往来がほとんどありません。 早坂高原はきれいな白樺林やレンゲツツジ、ノハナショウブなどの高地性植物の宝庫として地元では知られています。

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峠を横切ってさらに葛巻方面へ。少しいくと早坂高原の監視小屋がありました。係員のおじさんがいたので、「旧街道の早坂峠はここですか」と聞いてみました。小本街道を歩いて往来していた時代の峠のことです。おじさんは最初私の意図がわからずレストハウスのところだと答えましたが、やがて、「ああ、その昔の峠は釜津田行く道の作業小屋のあたりだよ」とのこと。なんてこと!通り過ぎていたのでした。そこがもともとの峠(916m)で旧国道の峠は907m。

聞いてみると、おじさんは岩泉側のふもと部落の出身。子供時代、ふもとから登ってきて、一面の草原で遊んだんだ-のことです。え?草原?この白樺とかいろいろ樹木や雑草がにょきにょき生えている早坂高原が?「そう、ここは見わたす限り、あの山(↑)もこのあたりもくさっぱらで風が強くて牛や馬を好きに放牧していたのさ。あの向こうまで見渡す限り草原だったんだ」と林の向こうの遠くの山を指さします。

それが、当時の公共事業?「防風林」をだだっと植えたことで、いままで風が強くて根づかなかった木々がどんどん生えてきてあっという間に林になったとか。

人が手を加えるってすごく影響があることなのだと改めて。こうして風の又三郎的な、広々としてなだらかな草原に風が流れる、岩手の原風景が1つ消えたのですね。

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上明神山を巻く道は牧場がひたすら続き、やがて葛巻の風力発電にでます

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道は数キロダートに。風車のぶんぶん音とダートと牧場がなんとなくシュールな感じです

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葛巻町の風力発電量は年間5600万キロワットで約3千の全世帯が使う電力の1・8倍とのこと。自然エネルギーが注目されている中、理想を体現する試みだと思う一方で、このぶんぶん音の牛に与える影響とかちょっと心配かも。結局、人間のやることはどうしたって自然に大きな影響を与えざる得ないんだなという感慨を抱きました。

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高原から降りて上外川の集落へ。狭い土地。藁ぶき屋根の農家もいくつかありました。友人の解説によると経済的に建て替えができない面もあるとか。 小屋瀬でいったん国道に出て小休止ののち、ふたたび県道へ。美しい田園風景を沼宮内へ向かいました。

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いわて沼宮内駅近くの旅館でお風呂には入ってから、輪行支度。はやてが満席だったので、始発新幹線に乗るべく、いわて銀河鉄道で盛岡駅に移動しました。車窓から岩手山のシルエットがくっきりと浮かんでいました。

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北東北(岩手)」カテゴリの記事

コメント

としさん
良い旅をしてきましたね。北上山地は私も狙ってはいるのですが、あまりに広大で、一足踏み入れると交通も不便で中々出かけられずにいます。以前は林道を繋いでなどと考えていたのですが、この頃は高原のはしごはどうかなと地図を眺めています。
また良いところがあったら教えて下さい。

三陸も早く旅が出来るようになると良いですね。

栗原さん、こんにちは
コメントありがとうございます

今回は北上山地の荒川高原から、早坂、葛巻までの高原を繋ぎ、間に早池峰登山を入れてみました。
沼宮内へは開拓部落を繋ぐ感じでした。

ほか葛巻だと袖山、塚森は行ったことはないですが美しそうですし、平庭(はメジャーですが、このへんとしては)高原
八幡平方面だと七時雨などなかなか異郷のようです。

三陸はお盆に(車で)行く予定で道すがらみておきますが、
宿などが被害にあったり、復興関連で埋まっていたり、
岩手県は福島県よりは復旧が少し進んでいるかもですが、
ツーリングにはまだ落ち着かない感じだと思います。

今度、いつごろになるか、下北半島あたりで計画してみますので
そのときはお声掛けさせていただきますので
また、ご一緒できればと思います。
宜しくお願いします。

楽しい3日間のツーリング有り難うございました。

未だに眼を瞑れば、あの早地峰や牧場の爽やかな空気や、眼が痛くなるほどの
青空と白い雲と鮮やかな草の緑がじーんとよみがえります。
色んな景色や人との出会いがあった、実り豊かな3日間のツーリングだったと
思います。やっぱり、こんなツーリングがいいですよね。
また東北、案内してください。

こちらこそ、楽しいツーリングありがとうございました。
梅雨末期の長雨を心配していましたが、ずっと青い空に恵まれ、爽やかなツーリングになりましたね。
本当に人(人はあまりいませんでしたが(^_^;)との出会いが恵まれた3日間でした。
またよろしくお願いします!

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