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2011/07/05

雁坂峠1日目

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この週末は雁坂峠に。山岳サイクリングいいなあと思いつつ自分単独ではテクニカル&体力的な面で自信がなくてあまり踏み込めなかった形態です。幸い、友人からお声掛けいただいて、渡りに舟ならぬ丸太橋?とご道中させていただきました。

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塩山から8:10発西沢渓谷行きのバスに乗って雁坂峠登山口付近(自由乗降)で下車。横に道の駅みとみがあり、9時過ぎということでお店も開いていました(開いていない可能性もあったので水含めて補給は2日分持参はしていました)のでささっと焼きそばタイム。秩父川に抜ける雁坂トンネルは自転車は通行不可なので、ここが自転車的には雁坂みちのどんづまりということで、あとは雁坂を越えるのみ。

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道の駅脇の登山道入り口(1090M)から。ちょこっと山道に入ってから舗装路の林道に出て、雁坂トンネルの料金所をみやりつつ、沓切沢橋まで約300km UPして、山道となります。

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甲斐と武蔵を結ぶ重要な道だったとのこと。昔の人ー武士やら商人やら旅人やらーは、自転車どころではない大荷物を背負って、(たぶん)多少の悪天候でも往来し時には山中で一夜を明かしていたにちがいありません。現代の私たちは、塩山や秩父の降水確率に一喜一憂しながら(ちなみに40-50%くらいだったような)、シュラフを持つだの持たないだの、ツエルトはあったほうがいいとかいらないとか、わずかな重量を節約することに腐心しつつ、この峠路の端緒についたのでした。

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その心配された天気も(大崩れはないと思ってはいたものの)幸い雨が降ることもなく、むしろ暑いくらい。右からの流れ(水量は渡渉の心配するほどではありませんが、梅雨時期のためかほかのレポートで観た感じよりは多いように見えました)を越えたり、峠沢の左岸へ木橋を渡ったり、ザレ場をロープを頼りに登ったり、手ごわいですが、変化が多くて楽しいです。

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道は所々赤いテープが巻かれていたり、白いペンキがついていたりして迷うことはないと思います。以前は迷って重大な事故になった例もあったようですが、トレイルランのコースにもなっている(こんなところ走るの!?)とのことで、迷わないように整備されているようです。「広瀬-雁坂峠」の看板もポイントポイントにありました。渡渉も基本的には難易度は低いですが、滑ったりのけがには注意しないといけません。今日、準備ストレッチを怠ってしまい(そのせいかどうかはともかく)途中斜面をどたっと降りて膝を痛めたりしました。ほどなく痛みや違和感は和らぎましたが、油断禁物ですね。あと、まとわりつく虫が多いので、虫よけと虫刺され薬は必携です。私は家族の会社の製品を持参しましたが、どうもタダでもらったものはあまり効かないようで、今度からはムシペールを買っていこうと思ったのでした。

ハイカーさんとは数人、すれ違ったり、お先に行ってもらったり。最近の山ガールの陰に隠れていますが、加藤文太郎のような?男性の単独行も何人かみかけました。

4度目かの渡渉をすると沢から離れて急斜面の樹林帯をジグザグ登り。休憩の間隔も短くなります。かなりしんどいですが、時折吹き抜ける風が気持ちよく、やがて視界が開けてきました。

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樹林帯を抜けると峠までは開放的な斜面をジグザグいきます。空も晴れ上がっていました。このあたりで荒天になるとしんどいかも、と思ってたのですが、今回は杞憂でした。峠まではもう少し!

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着きました!雁坂峠です。日本三大峠のひとつとのこと。甲武信岳、笠取山、水晶山など眺めながら、喜びに浸りました^^秩父方面はさすがに見えません(幸田露伴のうそつきー笑 まあ、文学ですから)

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なんともいえない充実した気分で、のんびりと、沸かした珈琲をいただきました。

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峠で大休止ののち、雁坂小屋に下りました。

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雁坂小屋は週末、予約が一定数あれば川又の扇屋山荘さんから管理人がやってきてくれるそうです。今日は無人でした。

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小屋のすぐ横に水場もあり、毛布もそろっていました。中は1階と2階に分かれていて、寝るには十分です。近くのテンバには大学生のパーティーがいて彼(女)らは甲武信岳方面へ縦走するとのことでした。私たちも早めの夕食と少しのお酒を飲んで、夕方ちょっと降り出した雨音を聴きながら早々と眠りにつきました。静かな静かな山の夜でした(と日記には書いておこう)

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コメント

おお、雁坂峠!
越えてみたいけど、難易度が高くてなかなか出かけられない峠のひとつですね。レポート楽しみです。

須藤さん、こんにちは。日帰りだとずいぶんきついでしょうけど、余裕のあるスケジュールでしたので楽しめました。でもまだ筋肉痛が(^_^;)

ビール飲みながら、3人の行方を案じていましたが、晴れて最高だったようですね!

atsさん、はい、晴れちゃってすみません。この時期の天気はわかりませんね・・・・次回はご一緒しましょう!

 としさん、雁坂峠お疲れ様でした&ありがとうございました。
 ヌカカの刺され跡、痒い腫れてるでけっこう悪化してます(涙)。私は最強ムシペールを持っていましたが、耳無し法一のようにかけ方が薄い箇所が右ふくらはぎの辺りにあったようでした。
 一方、目の周りに集まってくる虫は「メマトイ」という種類の虫で、ブユでも吸血昆虫でもないようです。吸血昆虫じゃないとムシペール(他虫除け剤)の主成分は利かないんですが、こいつにはハッカ剤(登山用品屋で売っている)が効くようです。県道クラスの峠道でもこいつが寄ってくるので、今度仕入れようと思っています。

 須藤さん、atsさん、こんにちは。
 雁坂峠、事前天気予報に直前まで優柔不断な判断をした私を、暖かく仲間に迎え入れてくださった幹事さんのおかげで、素晴らしいツーリングでした。間違いなく今年の思い出に残るツーリングの一つだと思います。

 でも、山梨側も秩父側も、山道のあちこちに濃厚な熊の痕跡がみられ、楽しい一方でとても怖かったです。
 かなりはっきりした足跡、生乾きの鹿の骨、丸ごとぺろっと剥がされた木の皮と露出した木肌の鋭い爪痕、そして道ばたの倒れた笹、濃厚に漂う独特の甘い香り…

 幸い遭遇することなく帰って来れました。皆さんの鈴も効いていたと思いますが、何よりそう離れることなく3人で行動していたのが良かったのではないかと思います。
 お二人のことだから近日中に訪問されると思いますが、どうかくれぐれも単独行は避けてください。

高地さん、お疲れさまでした。こちらこそありがとうございました。

私も手首の刺されあとはまだかゆいですね。でも自宅前や近くの寺でも刺されているので、どれが雁坂虫かは不明ですが(笑)

クマだけでなく、鹿も樹木を剥ぐらしいですね。私はあまり観察しなかったのですが、
どうなんでしょう・・
http://www7.ocn.ne.jp/~nikkosin/jyuhi/hagi.htm
いずれにしても万が一のケガとかいうことを考えても、
単独はやめたほうがよいと思いました(ツライし(^_^;)。

なかなか楽しそうなコースですね。

山サイデビューを目論んでいるところですが腰痛持ちになってしまったので、
これだけの担ぎは敷居が高そうです。

 としさん、考察写真HPのURLありがとうございます。
 鹿も冬に木の皮を食べるのは知ってはいましたが、大きく剥がされた木の表面に無数の傷(1枚目の写真みたいな、深く明瞭な引っ掻き傷)が付いていたことから、即熊じゃないかと思ってしまいました。ただ、傷の方向は斜めにも付いていたかも(そう言われてみればはっきりと覚えてはいません)。
 しかし、大きな足跡、そして鹿の骨やら、熊の痕跡は一杯あったような。個人的に一番怖かったのは、秩父側の笹藪の、道に大きな足跡&大きくリアルに倒れた笹藪&臭いぷんぷんの場所でした。

haraさん、こんにちは。
私も腰痛持ちで、本屋で立ち読みしたり、横須賀線で鎌倉から東京まで立っているだけで痛くなります。あとロードバイクのポジショニングがどうもまずかったのか、ロングライドを重ねると痛みが続きました。

いま、ツーリングや担ぎ数時間でも特に痛みは出ません(筋肉痛にはなりますが(^_^;)。どうも同じ姿勢を長時間続けるのがダメみたいで、ツーリングや山サイだと動きが多いので、問題ないようでした。もしかしてharaさんもその類なら、山岳サイクリング問題ないかもしれません。haraさんは健脚ですし~
今回もとても楽しかった(きつかったけど)です。haraさんもご養生しつつデビューしましょう^^

高地さん、こんにちは。
webで雁坂の自転車レポートを探すとクマ遭遇談もあったので、特に秋には実を食べたりで遭遇率が高くなるかもしれませんね。
山やさんのクマ鈴は高いのと、ダートとかで真ん中の玉が取れたりして用をなさなくなったりするので、岩手のホーマックで山菜取り用の三連鈴を買いました。当面これでクマさんに避けていただければと思っています。

としさん、こんにちは。
先日は、わりと急なお誘いにもかかわらず、お付き合いいただきありがとうございました
雁坂峠上空だけ青空が広がったりして、とにかくラッキーな梅雨の合間のサイクリングでしたね~
とっても楽しかったです
また、ちょくちょくご一緒いただけると嬉しいです

ついしん:
単独で行かれるなら、行動予定はちゃんと伝えて(家族とかサイクリング仲間とか)いくのがよいと思います~。ボリュームが結構あるので

なつさん、プロデュース本当にありがとうございました。
事前にはいろいろやきもきしましたが、やっぱり行ってみるに限りますね。
きっとなつさんの一吹きで雨雲が吹き飛んだのでしょう
あ!コーヒーの粉末飛ばしはその儀式だったんですね?
・・・はともかく(^_^;)
とても楽しく意義深いサイクリングでした
いろいろ勉強になったし、ホントにありがとうございます。
こちらこそ今後ともヨロシクお願いしますね~

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