岩手ツーリング タイマグラ ～釜津田へ 2011/07/17

小田越に降りると宿主さんが迎えてくれました。早池峰の案内＆自然保護員をやってらしゃるのです。「早池峰の剣ヶ峰、送っていく峠のところから見るとまるでマッターホルンみたいに見えるんだよ！」とのこと。

そうです。シャトルバスでタイマグラに降りると、そこから林道の峠（第１のピーク）まで送ってくださることになっていたのです。

以下のルートを当初は自走予定でした

ですが登山後に600mの標高差２回は厳しいだろうということで、宿主さんに電話で相談したところ、軽トラで第１のピークまで連れてってもらえることになったのです。それで前日、軽トラに自転車の荷づくりをしたのでした。

で峠までは楽をさせてもらいました。昭和の引っ越しというか、昔の山田洋次監督の映画のような素敵な（笑）移動だったのでした。

ピークに到着。本当に早池峰がマッターホルンに見えます～「栄光の岩壁」とか「銀嶺の人」を思い出しますね。行ったことがないから小説しか浮かびませんが(^_^;)

宿主さま、本当にありがとうございました！

盛岡から宮古への国道まで、途中の横沢冷泉で一休みを挟んで下ります。

冷泉手前で崩落がありました（自転車は通れます）。震災時からのようです。ここまで復旧の手が回らないのでしょう。我々から見ると自転車天国ではありますが・・

国道にでました。トンネル続きの高速国道なので、我々は脇の生活道路をいきます。といっても昔の国道。くねくねと家々をつなぎながら、内陸と沿岸を往来していたのでしょう。

これがまたいい雰囲気の道でした。以前車窓から見て「走ってみたかった～」と思ったという仲間の気持ちがわかりますね。爽やかな幹線林道もいいですが、こういう道はほっとさせられます。

やがて再び幹線林道へ。釜津田へピーク越えです。

うーん、しかし直射日光はきつい。我々は最近舗装路の照り返しに慣れていないし（笑）登山の疲れも出ているので、ヒッチさせてもらおうと方針転換。でも、車両自体通りません。

そこで夏屋の部落で民家を訪ねてずうずうしくもヒッチをお願いに。おばちゃんは「主人が車で出ていて・・・・うちで休んでけ（休んでいらっしゃい）」といいつつ小柄な仲間にアイスノンを包んだタオルを巻いてくれました。親の慈愛のような仕草や表情になんだかほろりとしちゃいました。

お礼を言って、再びゆるゆると漕ぎ出しました。

しばらくすると後ろからハイエースが来たので手を振って停まってもらうと・・・・・運転手はたぶん我々と同年配の男性のようで助手席には年配の男性が。すると後部にさきほどのおばちゃんがいるではありませんか！心配で旦那衆を駆り出してくれたのです。

「おばちゃんに駆り出されてさー(笑)まだ峠までだいぶあるから、３台とも乗ってきな」と運転手の男性。お仕事中、本当にありがとうございます。

峠到着。ありがとうございました。感謝の気持ちでハイエースにいつまでも手を振っていました。

幹線林道はできあがって数年でまだ歴史はないし、こうした大規模林道の建設にいろいろと批判なり弊害はあるのかもしれませんが、道行く人々のこうした感謝や思い出が積み重なってやがて多くの人にとって大切な道になってくれればなと思いました。外来者のいえることはそのくらいでしょうか。

さて、下りましょう。

県道に出ると左折。宿までは大川沿いに2kmくらいです。釜津田は藩政時代から優良な南部牛の産地として知られていて、若い生産者にも短角牛発祥の地としての受け継がれているとか。

道端につながれていました↓

宿「つたや旅館」到着。簡易郵便局が併設されています。こちらの名士ですね～

風呂に入って夕食です。今日は感動や感激がたくさんありました。おつかれさまでした～

楽しかった今日を振り返りつつ、さすがにかなり疲れたので、９時くらいには眠くなってきました。外に出て、宿の前にある駐車場のベンチに寝転がると空は満天の星☆うっかりベンチで寝てしまいましたが、あんなに暑かった昼間がうそのように夜風が冷えて目が覚めました。

*9/5 早池峰登山は別のブログに移しました