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2011/09/29

下北半島 川内ダム 脇野沢 蟹田 2011/09/25

最終日は湯野川温泉から川内ダム、海峡ラインを走って脇野沢。フェリーで蟹田へ。

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出発前に湯野川温泉の公衆浴場へ。 湯野川温泉は約300年前泉竜寺の開祖が開湯したのだそうです。 飢餓海峡---強盗殺人犯(三国連太郎)が大しけの津軽海峡を仏ケ浦に流れ着き、手にした大金で豪遊するシーン---のメインロケ地が、安部城鉱山、軍港だった大湊などの温泉地として栄える湯野川温泉だったとのこと。当時はヒバなどの林業も栄えていて、森林軌道の跡が残っていました。

チベット探検の河口慧海が、持ち帰った教典を訳すため晩年この地の寺に籠ったとのことで、個人的にも来てみたかった地でした。

いまはさびれたとはいえ、そんなこんな現代史の蓄積が、寺島旅館さんの洗練されたたたずまいや女将さんの態度に感じられました。また機会を作って再訪したい!と思いました。

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洗車などもさせてもらって出発。渓流から川内ダムを過ぎると牧場が現れ、縫道石山も姿を見せました。登った人の話によると360度の展望、ぜひ登ってください!と勧められました。これもまた機会を作っていってみたいです。

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そして開拓碑が。開拓碑の類は数あれど、牧歌的風景と裏腹に、観る者の心にずっしりと響く碑文でした。

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「吾等曽て満蒙の大陸に朔北の樺太に雄飛するも、敗戦の憂目に会い、再びは踏まずと誓いし故国の地に憔悴傷心を抱きて還る。

本州最北、下北の深奥に住昔より斧鉞を知らざる原始林の地あり野平という。 吾等この地を三度青山の地と定め鍬を入れし者左の如し。 時正に昭和二十四年なり。  

元満蒙開拓青少年義勇隊   五戸  

元満州開拓団 山形団体 六十一戸  

元樺太開拓者       十二戸 

以来昼尚暗き原生林開拓に言語を絶する辛酸の日々を刻み、耕地となりたる後も、朝に星を頂き夕に月を仰ぎて耕す様は野平小中学校の校歌に歴然たり。 

入植二十年にして漸く生計の基礎成りたるも、折しも国の勧める経営適正化に伴う離農助成策に、前途に光明を見ることなく、止むなく離農せる者四十二戸あり、寂として声なくこの地を去る。 

残れる三十六戸、変転する農政下に愈々志を固くし畜産に畑作に協業共同経営化を推進し、大いにその実を上げ将来を展望せむとする時、たまたま川内ダム建設の議成り、朝野挙げてその完成を期さむとす。

紆余曲折を経たるも、吾等野平住民は三十年に亘る艱難辛苦の地と汗の滲む青山の地を未来永劫に湖底に沈むるは真に忍びざるものあれど、川内町勢伸展の大義に涙をのみて同意せるものなり。 

今吾等それぞれに新転地を得て野平開拓三十年の歴史を閉じるにあたり、蔭に陽に温情支援を賜りし関係各位に万腔の感謝を捧げ今後にその恩義に報えむことを心に誓う。 

いつの日にか満々と水を湛え、吾等開拓民の苦闘の跡を鎮める山上の湖畔に往時を忍ぶよすがと、併せて野平に住せし三十六戸の開拓魂を留め、この碑を建立する。   

昭和五十六年 盛夏」

下北半島はまさに日本の近現代の縮図でもありました。 この地のひとびとはくにに何度も翻弄され大きな貸しを作ったのに、くにはこの人たちに本当に貸しを返したのだろうか?賠償を得れば幸せになるというものでもなかろうに。

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私たちは海峡ラインに入り、アンド山を巻くようにピークへ。海ぞいの道といっても標高500mまで上がります。

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流汗台でひとやすみしてから一気に下って脇野沢へ。下北半島温泉パズルに欠かせない今回の最後のピースはなぜか脇野沢温泉なのでした。 今回は恐山温泉、薬研温泉、奥薬研かっぱの湯、湯野川温泉(宿と公衆浴場)とたった3日(しかも初日はほぼ午後から)なのにずいぶん温泉に行きました。それでもなお今回は下風呂温泉が足りないね、などと話しつつ。

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脇野沢港から蟹田へ。脇野沢からほぼ同じ時間にJRバスが出ているとはいうものの、結局は同じはやてに乗ることになるし、津軽に渡ればまた旅ができるというもの。なんといってもフェリーは旅情たっぷりです。

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船は下北半島から離れ、鯛島、仏が浦に続く海峡ライン、夏泊、八甲田、岩木山、北海道を眺めつつ、津軽半島 蟹田へ。

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旅を続ける人と帰る人。家から遠く離れた港町で別れるのは寂寥感がありますね。また走りに来ましょう。

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コメント

としさん、お世話になりました。
青くてきれいな海、一歩内陸に入るとと雄大な原生林。下北はさほど広い場所でないのに、3日間ともこの繰り返しでした。峠越えの厳しさがその度に満足に変わり、楽しい旅になりました。
さて、今度は、大間からあの手に取るように見える北海道へ渡ることかな。

こちらこそ楽しかったです
おおざっぱな世話役ですみませんでした~
広い場所ではないですが景色の変化が多くて奥深かったですね。
今回蟹田ゴールの方が帰京がはやくなったように、
そのうち函館ゴールのほうが一般的になるかもしれません。

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