早池峰山 2011/07/17
夜寒くて何度か起きたりはしましたが、4時半ごろ起きて外に出てみると快晴の予感。今日は午前中に早池峰山(1917m)に登ります。美しい花の山、その一番いい季節に登りたいとかねがね考えていました。GWに姫神山へ。頂から360度にひろがる岩手のなだらかな山々のかなたに残雪戴く早池峰の神々しい姿が「こっちゃこ-」(こっちへおいで)とばかりに見えたとき、もうこれは今年行くしかない、今年登ることに意義があるのだと思うようになりました。
5時半朝ご飯。朝早くから朝食を作ってもらい感謝です。
自転車は昨日のうちに宿の軽トラックの荷台に積ませてもらい、ひもで縛ってあります。登山靴は背負って来ましたが、事前に宿に送ったメンバーも。私は帰りは宿に送ってもらうつもり(後日談:20日に家に到着。渓雲荘さん、ありがとうございました)。
宿主さん運転の軽トラは2kmほどでシャトルバスの停留所へ。荒川で大きなシャトルバスに乗り換えて小田越(1250m)到着。
話が逸れますが、この夏は私としては超珍しく、仕事でお世話になった方や古い友人に「かもめの玉子」を送ったのですが、某独立行政法人の先生にもうっかり送ってしまい、お叱りというか困惑のご連絡をいただきました(私の初歩的ポカです)。が、そのときに「50年ほど前の中学時代にK石の製鉄所を見学して鵜S居(K石とO槌の間)でキャンプ、早池峰にも登りました、ウスユキソウが咲く、よい山でした」という思い出話もお聞きしました。そこの法人の「希望を社会科学する」というようなプロジェクトでK石市と連携していることも相まって思い出されたようです。私のいつもの軽はずみからではあったけど、そうした話も聞くことができてよかった、などとシャトルバスで思い出し、私たちの社会やコミュニティにとっての希望ってなんだろう・・・そんなことをぼんやり考えていました
話が逸れました。バス到着です。
小田越から、前が早池峰だとすると後ろは薬師岳。いまは薬師岳の頂もはるか上に見えます。
小田越からは2時間20分、帰りは2時間予定。帰りのシャトルバスは12:24なので持ち時間は5時間半ほどです。潮もかないぬいまは漕ぎ出でな、もとい、空もかないぬいまは踏み出でな、とアオモリトドマツの森林帯を歩きだします。
森林帯が終わると展望が開けてそこが一合目です 。雲がかかったりしていますが、すぐ流れていきました。
ハイマツの間から蛇紋岩がゴロゴロ現れ、頂上を見上げるとまさに圧倒的な光景です
三合目あたりからは風が強くなりますが、ハヤチネウスユキソウなど多様で希少な高山植物がそこここに可憐な花を咲かせています。蛇紋岩の土壌が植物の生育に不向きで通常だと他種との競争に負けてしまう植物が生育できるようになるとか。
ナンブトラノオ、ヒメコザクラ、チシマフウロ、コバイケイソウ、チシマキキョウ、ミシマオダマキなど多種多様な小さな花が岩の間にひっそりと咲いているのでもう立ち止まってばかり。この時期に来ることができて本当に良かったです。 花の名前は観てもわからなかったので、地元の年配の方に教わって、手元のガイドと照合してみたり。ご教授ありがとうございます
さきほど仰ぎ見ていた、対面の薬師岳。だいぶ登ってきました
↑遠く日本海側の鳥海山もちょっとだけ見えました(ちょっと小さいかな?)。北斜面側の岩手山も見えるといいのだけど。
こちらはいま南斜面を登っているところで、釜石、大船渡方面の五葉山も見えます。いつか仙人峠や鍋倉峠、五葉山と五葉温泉を巡ったりしてみたいです。
いよいよ八合目のハシゴです。見た目ほど怖くはありませんが、ゆっくりいきましょう。
頂上までもうすぐですね
稜線もいろいろな花が咲いていました
頂上に到着です!
頂上は地元の言葉でしゃべる人がたくさんいました。そして下からたくさんの人たちが登ってくるのが見えます。地球がちょっと息をしただけで、たくさんの人や大事なものが失われたけど、時間をかけて立ち直って歩こうとしている。人間は自然の前に儚い存在だけど、またこうして自然の中で笑顔で生きていこうとする。なぜ歩くのかなぜ登るのかわからないけど、困難でもそうしようとする。人はそんな生き物なのだ、言葉でうまく表せないけどそんな感慨を持ちました。
岩手山はちょっと見えませんでした。また今度!
下山もだいたい2時間かけてゆっくり歩きました。
小田越に降りると宿主さんが迎えてくれました。早池峰の案内&自然保護員をやってらしゃるのです。「早池峰の剣ヶ峰、送っていく峠のところから見るとまるでマッターホルンみたいに見えるんだよ!」とのこと。
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