不老山、世附峠
近郊でさらりと山歩きのつもりでしたが・・
当初、「丹沢湖から浅瀬入り口-浅瀬吊り橋-世附峠-不老山-山市場(谷峨と丹沢湖の中間くらい)」で予定していました。
丹沢湖のバス停で降りて、丹沢湖の観光センターのような施設に入って(トイレを借りたついでにですが)念のためコースの状況を聞くと、浅瀬の吊り橋はおととしの台風で流されたまま修復しておらず、浅瀬から世附峠は通行不可能であるとのこと。渡っていけるようなところかみてみたい気もしましたが、1時間歩いて断念するとなるとちょっと残念だし、おととしからほとんど歩かれていないとなれば道も荒れているだろうし・・・・・浅瀬吊り橋から登るのはあきらめて、バスで山市場に降りてそこから登ることにしました。
1978年三保ダムの完成でできたのが丹沢湖。200戸以上が水没したそうです。移築した1軒の家を見学してから9時過ぎのバスで山市場へ。ちょっと下ることになります
バスの中で、「山市場から不老山、そして世附峠へ往復。不老山からそのまま尾根道を駿河小山に降りる」というコースに変更。駿河小山25000図を持たずにきたのが気になっていたので(丹沢の山地図と山北25000図、小山側の5万図を持参)、よくわからない感じなら山市場に戻ろうかと考えました。
山市場の茶畑(9:20バス停から出発)から急登。時々不明瞭だったり(初めての場合は慎重に歩いた方がよさそう。結構わかりにくくなっている個所ありました)崩落しています。ただ、要所には「不老山」「登山道」と書かれた札があります。
雪が積もっていたり、林道を横切ったり、鹿柵沿いをすすんだり
やがて頂上へ(12:15到着)。
雪が降ってきましたがカップラーメン昼食。ここで今日の唯一の登山者に。地元の方らしい。崩落や倒木が多いが、世附峠から林道経由で降りられるとのこと。私も世附峠往復するより峠から降りれればよいなと思っていたので、峠からの林道でいこうと変更。(安易な判断でした)
歩き始めると(12:52)ほどなく雪はやみました。景色はちょっと残念
尾根道への分岐にユニークな道案内看板が。一押しはココからそのまま県境尾根とのこと。でも世附峠に行くからそこからくだっちゃいたいんだよな・・・・世附峠まで行ってココまで戻るとなるとまた登りだし・・・(あとから考えるとココから県境尾根を行くべきでした)
看板。なかなか楽しませてくれます。
MTBらしきわだちも。いつ来たのかな?きのう?きょう?
やがて世附峠へ(13:25到着)
西丹沢方面の眺望。近くには浅瀬には降りられないという注意書きあります。峠から浅瀬への道はこのまま廃道になるのかもしれません。
手のこんだ看板も。こちらは数年前の設置なのか、通行についての最近の情報は特に書かれていません・。
↓不老山が右側で左へ進むと湯船山や三国峠方面。奥が丹沢湖方面(通行止)
さて、世附峠から駿河小山に降りることにしましょう。当初は普通の道でした。ほどなく、湯船林道にぶつかり左折して小山へ(右折もけっきょく小山にでますが湯船山下を通り、距離が長い)
だんだん崩落や倒木でふさがれたりが増えてきました。
しかも進むにしたがって道の状態が悪く、崩壊が増えていきます。このあたりは5万図と山地図しかなく、途中の支線に入り込んだのかも、と考えるように。
14:10 目の前の道が向こう側20メートルほど完全に崩落していました(すみません、写真は撮りませんでした)。
先ほどの登山者は下から&来たこともおありで回り道がわかったのかもしれませんが、見回してみたものの、私には迂回ルートらしい踏み跡はわかりませんでした。もし見つけても谷に降りて登って時間がかなりかかりそうでした。いったんさっきの分岐に戻ろう。登りこう配になりますが、確信が持てない(この時点では支線に迷い込んだ可能性も払しょくできなかった 後から迷い込んではいなかったと判断)以上戻った方がいいはずと考えました。また倒木や崩落をこなして、さきほどの分岐へ。
今度は湯船林道回り道コース(上記の写真)を小山へ。まもなく左手に山道への分岐(便宜上、「山道分岐」と呼びます)がありましたが全面通行止めの標識もあったので林道をいきました。最初はよかったのですが、こちらもだんだん崩落含みに。足跡もMTBのわだちもありません。もともと予定外のコースでだいぶ歩いて、大きな崩落があると日のあるうちに戻れない。やっぱりさっきの「山道分岐」から行こう。 山道に入ると(15:40)MTBのわだちもありました(写真下)。自転車のわだちも時には心強いですね!山道といいつつ当初は広い。ほかの登山者跡もひとつ
そして、やがて迂回路をいくようにとの手書きの標識が(ここを便宜上、「迂回路の基点」と呼びます)。時間に余裕がなくなってきたこともあって、写真を撮り忘れましたが、「まっすぐは大崩落で渡れません」(渡渉できないという意味か、崩落がひどすぎて通行の手がかりもないという意味かは不明)とのこと。天神山の頂上経由の迂回路をいくようにとのこと。天神山というのが手元の山地図&5万図ではわかりません。
ですが、最近の看板のようなので迂回路を行くことに。MTBのわだちもしばらくありました。山を経由するということなので登りこう配です。道は不明瞭ですがときどき赤い目印があったので、進んでいくとやがてピークらしき場所に着きましたが先に道はなく、急こう配の下りに。降りていくとなんだか目の前はささやぶで道がわかりません。まっすぐ降りると道にぶつかるのだろうか??見当がつきません。16:10
だんだん薄暗くなって心細くなってきました。一応ツエルトもあるし、おにぎり2つ、補給食2箱と、水があるので万が一のことがあっても一晩くらいは・・という事態を想定せざる得なくなってきました。とりあえず携帯の電源を切って、さっきの「迂回路の基点」に戻って、世附峠から不老山に戻って県境尾根から帰るか、「山道分岐」から湯船林道回り道を小山に行くか考えよう。夜遅くなって見えなくなったらそこにとどまるしかない・・・どう言い訳するかな・・・
おりてきた急斜面をゆっくり登りました。しんどいのでもうゆっくりです。体力を節約しないと。意気消沈しつつさきほどの道を「迂回路の基点」にむかうと、右側の100mくらい(と思いましたが実際は30m程度だったようです)の谷底に林道らしき道が!とりあえず人の作った道です。かなり急でしたがなんとか降りました(16:30)
修復したばかりなのかきれいです(あとから知りましたが峰坂林道に降りたのでした)。上の方の道はまだ崩壊しているようでした。下(駅方面)へとことこ歩きました。ここからは難儀なことはなく(おそらく上記の写真のとおり、崩落等を修復したため)、しばらく歩くとやがて湯船林道にぶつかりました。やがて人の家も見えてひと安心。6時ころ小山駅に到着。
3時すぎには到着するつもりが3時間ほどロスしました。油断と準備不足から思わぬ事態を招いてしまいました。林道があったのは単なる幸運でした。
帰ってから小山の25000図を購入。天神山の名前はなく(地元で山に入る人しかわかんないかな・・)ピーク(631m)らしいところまで破線があり、そこからは途切れていました。そこから直下して元の道にでるという感じの案内(迂回路の基点)だったので、ささやぶをつっきっても峰坂林道にたどり着けたようです。 でも私はアドベンチャーするつもりはないので(しかも単独で・・・)、下調べ不足とコースの安易な変更をひたすら反省するばかりです。
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あ~、びっくりしました。
やはり山に入るには最悪を想定しての準備が要りますね。
買える安全は、きちんと準備しないと、ですね。
使わないのが一番なんですけど
投稿: ats | 2012/02/22 18:33
はい、私もちょっと(結構・・かな)焦りました。
まだ土曜日で独身なら分岐あたりで野宿する覚悟をしたかもしれませんが、連絡しないといけないので大ごとになると困るなと思ってました。それにしても寒いし、補給もそれほど多くないのであぶないですね。
全体的に恥ですが、書いておくことにしました。
投稿: とし | 2012/02/23 06:58