箱根旧街道
日曜日。箱根湯本8時集合。寒いので、私も湯本まで輪行してきました。同行のAさんはランドナーでフロントバック付。私は担ぎ予想でシンプルに。ただし、長くてしかも中折れしかかっているポンプが余計でした(空気入れの話ですよ)
7-11で補給ののち、まずはあじさい橋を渡り須雲川自然探勝歩道入り口までは車道の旧道(県道)を行きます。
ここからが旧街道の趣。
箱根越えの街道は足柄道、湯坂道などありますが、今日は江戸時代に利用された旧街道をゆきます。 風情ありますね。チョット、登りがきついけど。
樹林の道、階段、発電所の須雲川にかかる丸太橋を歩き、県道に出てから再び旧街道に入ったり。
割石坂、大澤坂など坂にもいちいち名前がついています。何の脈絡もないけれど、土曜日は横浜山手のあちこちの坂を(車で)通りかかっていて、今度は自転車で港のみえる坂めぐりをしてみたいと、ぼんやり考えていたのです。
畑宿からまた旧街道に入り、一里塚(一番上の写真)に感嘆したり、橿の木坂の「おとこ かくぞよみける 〔橿の木の坂をこゆれば苦しくてどんぐりほどの淚こぼる〕」に苦笑したり。橿の木坂はいまは下のような階段で、おとこよみける時代とは違うでしょうが、気持ちはよくわかりますよ。「どんぐりほどの淚」いい表現ですね。
その後も猿滑坂など、過酷な坂もようを体現するネーミングが続きます。登りで暑くなったので雨具やフリースはもう仕舞っちゃいました。
雪と石畳の道を押し担ぎすると間もなく追い込み坂です。
どこへの追い込みかと思ったら甘酒茶屋がありました。
ほっと一息
つららが垂れています。11時で4度くらい(箱根峠で2度)でした。
もう一山越えると芦ノ湖が見えてくるはず。すっかり雪道です。
元箱根に到着。 別世界に降り立ったようです。
湖のほとりの蕎麦屋さんで、そばではなくがっつりと丼ものをいただきました。
お腹を満たしたところで杉並木へ
富士山も見事です。頂きは風が強そうですね。
箱根関所を過ぎて車道へ。
箱根峠へ!
旧街道は必ずしもすべてが復元されているわけではなく、車道をいかなければならないこともありますが、自転車の機動性はこんな状況にぴったりです。
今度は西坂を下り、三島へ降りていきます。
箱根峠を越えて少し進み、芦ノ湖カントリーへの道に入っていきます。 少し歩くと左側に旧街道の入口がありました。まっすぐ行くと推定鎌倉古道があるそうですが、また機会があれば行きたいものです。
↑ハコネダケというそうですが、道を覆っています。整備、大変そうですね・・
↑ ここには数十年前まで無料の接待茶屋があったそうです。
石畳道の多くは明治以降多くが埋もれましたが、戦後発掘され、ある区間は広く整備され、ある区間は江戸時代のままの姿をとどめています。
西坂も車道に出たり、また旧道に入ったりを繰り返します。ほどなく雪は見えなくなりました。
見どころや写真スポットも多く、なかなか先に進みません(笑)
やがて山中城址へ。
北の丸、本丸、天守閣跡など広くて見物も時間がかかりますので、今日は北の丸と本丸だけ。後北条氏が小田原防衛のため築城しましたが、豊臣氏の攻勢で短日で落城してしまったそうです。
天守閣の跡。あんがいコンパクトですね。
ここからはまた国道を渡ったり、石畳をこわごわ乗ったり、コワメシ坂を下ったり、ときおり見える富士山や駿河湾に立ち止まったり。
里山に降りてきました
こんなところにも入り口があります。
陽が傾いてきましたね
箱根八里の終点は三島大社 。
旅の無事に感謝します。
私は写真を撮らなかったけれど、境内のある花をみて梅か桜か論争?になっていました。みんなにわからないことは私にもわからないけれど、小田原は春。三島は春。いずれにしても春ですね。
箱根旧街道をゆく。きっかけは思い付きでしたが、歴史を感じる、有意義な1日でした!
三島駅から輪行です。
3月もいくつか計画が見えてきて、これからも楽しみです。
« 石垣山一夜城 曽我梅林 | トップページ | 浅間山のふもと »
「静岡 愛知」カテゴリの記事
- 三遠南信サイクリング 5/11 根羽村、大桑、明智大正村、岩村へ(2024.05.22)
- 三遠南信サイクリング 5/10 東栄から豊根村、売木村、茶臼山高原(2024.05.20)
- 三遠南信サイクリング 5/9 浜松から棚田など巡って東栄まで (2024.05.16)
- 南伊豆から西伊豆へ1泊、3年ぶりくらいにハンドメイドバイシクル展行った(2023.01.21)
- 伊豆の北条氏ポタ 本年もありがとうございました(2022.12.30)
「神奈川県内」カテゴリの記事
- オギノパンはいまいち 水郷田名(2024.02.12)
- 裏ヤビツへ 久しぶりに1日走った(2022.08.19)
- 南高尾(高尾発)2/23(2021.02.24)
- 中村川から沼代、古怒田、篠窪、渋沢丘陵へ1/29(2021.01.30)
- 箱根(足柄幹線林道)(2020.06.07)
梅と桜、見分けがつかないのは自分だけかと思ってましたが、
意外とわからないものですよね。
投稿: すどう | 2013/02/25 20:35
お疲れ様でした~。
いやいや、お楽しみが随所に散りばめられていて
ネタ満載の箱根旧街道、良かったですね。
雪が更に雰囲気を盛り上げ、ツーリング気分満点でした!
投稿: ats | 2013/02/25 20:52
すどうさん、こんにちは。
自分もお恥ずかしながら、桜と言われれば桜かなあ、梅と言われれば梅かなあ、と流されていました。
1本ぽつりとあって、通りがかりの年配の方もああでもないこうでもない、と結構迷っていました。それぞれ種類がたくさんありますからね~
投稿: とし | 2013/02/26 05:43
atsさん、日曜日はありがとうございました。
丸太橋、石畳、橿の木坂、猿滑坂などいろいろな坂の名前、一里塚、いくつかの茶屋とその遺構、湖、峠、東坂と西坂、城址、締めは三島大社、とネタのてんこ盛りでしたね。雪道もいい感じで旅気分、盛り上がりました。
投稿: とし | 2013/02/26 05:47