カルメン故郷へ帰る
おととい「カルメン故郷に帰る」(デジタルリマスター版)をBSで観ました。
学生時代に小さな劇場か再放送だかで観たような記憶がありますが、高峰秀子ががちゃがちゃ演じる映画・・・という印象で、若かった私は、流しながら観てた気がします。
でも、牧場(「まきば」と読みたい)と浅間山の雄大な風景と、広々となだらかな草原でストリップショーの練習をするシーンがずっと心に残っていました。
今年5月にサイクリングに行った(1日目 2日目)ときにこの映画のワンシーンをぼんやりと思い出し、再放送などあれば観たいなと思っていました。
・・・・・・・・・・・
基本は喜劇なんだけど、しみじみと心に染み入る・・・・そんな、いい映画でした。
そして今日、2年ぶりに近くの「珈琲 井川」に行きたくなりました。
元松竹の女優で、「カルメン・・・・」では盲目の夫を持つ馬曳きの役だった井川邦子さんが経営されています。
これまでも1年に1回程度ですが、私も昼下がりにちょっと落ち着いて本を眺めたいとき、珈琲を飲みに行ったことがあります。
いかに近くとはいえ、さすがにジャージなど家での恰好では行けないので、ふらっと入るわけではありませんが・・・(サイクリングで遠方から来られてもレーパン、集団でワイワイなどはNGだと思います)
今日訪問すると・・・・・・・これまでも手伝っておられたご親戚の方ともう新顔の方が1人手伝ってますが、井川さんはおられません。
目を移すとカウンターの上に井川さんのお写真が。もしや・・・
伺うと、さる10月に亡くなられたとのこと・・・・
残念です。
「カルメン故郷に帰る」で出演の高峰秀子、笠智衆、佐田啓二、佐野周二・・・・多くの方がすでに鬼籍に入られていますね。
なお、お店はご親戚の方がそのままのスタイルで継続されるとのことでした。
(画像はネットから拾わせていただきました)
高峰秀子ふんするカルメンが凱旋した草軽電気鉄道(北軽井沢駅)はもちろんなく、別荘開発が進んだり、まきばは森林になってしまったり、輝いていた俳優たちが次々と鬼籍に入られたのと同様、映画での景色は大きく変わりました。
失った懐かしい舞台が戻らないのは残念ですが、生きていれば記憶は失われません。人々の記憶が礎となって町の新たな歴史が作られている、とも思いたいものです。
*2013/03/25訂正:本映画は白黒ではなく、カラーでした。カラーと白黒、双方とも制作されたという裏話が頭に残っていて間違えたようです。
*3/28にNHK BSで放送されます!
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