仙丈ケ岳
甲府駅近くのビジネスホテルに前泊。朝4:20発の山梨交通バス、南アルプス市営バスを乗りついで北沢峠に向かいます。南アルプススーパー林道を利用するのは初めて。私の年代だと何かといわくつきの林道ですが、結構あちこちの自然破壊林道を走っちゃってる自分にはなんも言えません(^_^;)若きリベラルもいまや高齢化し、南アルプスに大挙して押し寄せてはのし歩き、知床の高床式?散歩道をそぞろ歩き、津軽峠のマザーツリーを撫でまわし、「若いときはこんな簡単に来れなかった」と語ったりする、私もそんな、その他おおぜいの中高年の1列に加わってゐる、というわけです。
甲府からのバスは人数が多ければ臨時便も出るので立ち席或いは乗り遅れの心配はありませんが、今回も出発時間より5分ほど早く出ていたので、コンビニかなんかに立ち寄ってギリギリにバス停に行くと置いてけぼりを喰うことに。
乗り換えの広河原からのバスも3台ほど臨時便が出て、私は1台目に乗ったので7時に北沢峠に到着しました(予定より15分早い)
ホントは北沢峠周辺の山荘に前泊したかったのですが、満員で全滅でした。北沢峠がダメなら、土曜日にちょっとがんばろうかと中腹の山小屋にも、ついでに甲斐駒中腹の山荘にも電話してみましたがダメでした。満員とわかっている山小屋に押しかけてむりやり泊まってもしかたないので、甲府前泊にした次第。
次回はこのあたりの山荘からの出発にしたいです
705出発。しばらく樹林帯をゆきます。
登山者が多いので、出発そうそう、熊鈴は外しました。
今回は、大平山荘から馬の背ヒュッテが通行止めになっているので、北沢峠-藪沢小仙丈分岐-小仙丈-仙丈ケ岳-馬の背ヒュッテ-藪沢小仙丈分岐-北沢峠とします。
山と高原の地図によると仙丈ケ岳まで4時間、戻りが3時間超といったところです。
甲斐駒を背にして登るので振り返ると樹木の間から見えます。
頂には雲がかかっていたり、時折とれたり、その繰り返しでした。
花の写真はほどほどにしておきますが、仙丈ケ岳の花畑も大きな楽しみの1つです。といっても名前は相変わらずあまりわかりません。「ああ。○○でも見た!」とかそんな感じの散逸した記憶に頼るばかり。
曇りがちでも、頂上から景色が望めなくてもまあいいやとおもえるのは、小さくとも強靭な花々のおかげです。
樹林帯を抜けると小仙丈が見えてきました。
高度があがってきて、振り向くと甲斐駒も同じくらいの高さに見えてきた
お。晴れてきた。
このまま仙丈ケ岳まで行けるといいのだけれど。
日頃の行いにそれほど自信はないな・・・
むむ、北岳のほうは曇っています。北岳の横に富士山が見えるはずですが、今日は見えず。(朝は見えたらしい。うむむ)
きょうはホントは奥秩父方面山サイの予定でしたが、予報があまりぱっとしないので延期にしました。そちら方面はやや黒い雲が見える感じでした。
小仙丈に着いた(9:43)。
目指す仙丈ケ岳は向こう側。
著者近影。(背景は伊那方面 )
親子連れのお父さんに撮ってもらいました。
それにしてもストックは1本で十分でした。(何となく2本持ってきてしまったけどちょっと邪魔でした)
仙丈ケ岳の山容、優美です・・・
稜線に出ると寒くなってきたので、カッターシャツを着ました
こんな高い山のはざまに一輪。派手さはないけど、その剛なる生命力に感嘆。
優美な稜線を花やカールを眺めながらゆっくり歩く。
ガスってきた
到着です(11:08)
座ってアンパンと魚肉ソーセージを頬張り、目を凝らしてここに立てば見えるはずの南側をみましたが残念ながら何も見えません。でも、ちょっとした達成感はあるものですね。
やすんでいると手が冷たくなってきました。手袋は持っているのですが今日は外しています。ちょっと寒気がする。
可憐な花をめでながら下りへ
仙丈小屋は昔写真で見たイメージとは違っています。新しく建てたのでしょう。
一帯に群生している高山植物の保護のためか、付近は幕営禁止となっています。高校の合宿とか幕営地の確保も大変そう。
下りなのになんとなく足取りが重くなってきました。頭もちょっと痛いし、集中力があんまりない(健常なときでも集中力ないけど(^_^;)。
稜線は少々風も吹いていたし、風邪ひいたかなあ。
雪渓の横断はありますが危険性はありません。さきほど書いた通り、大平山荘への道は通行止め。藪沢小仙丈分岐へ横断し、さきほども通ってきた樹林帯の登山道に合流。
北沢峠に下りたのは2時50分。4時のバスにはだいぶ間があるなあ、と思いましたが、3時半くらいに臨時バスが出ました。人数がそろえば出すということのようです。
北沢峠の呪いだかなんだかわかりませんが、寒気と頭痛とちょっと吐き気もあって気力なく、甲府駅まで目をつぶっておとなしくしていました。
この体調ではこれから自宅までの長い道中が憂鬱などと思っていましたが、電車に乗ったころにはすでに症状は軽減していて、自宅到着時にはさきほどの寒気がウソのように消えて、酒もうまかったです。まさか高山病?標高3500mの少数民族の町でもなんともなかったのですが(ただし20代の話)
頂は霧がかかったとはいえ、翌日の悪天候を考えると、天気に恵まれた楽しい登山でした。登るのはどんな軽装でもキツイけど、相応のゆっくりペースで歩けば、自転車担いで登るよりかはずいぶんと楽です(言うまでもない 笑)
南アルプス。甲斐駒も行きたいけど、南側も機会があれば行ってみたい。いつのことになるやら。
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