岩手2014GW３日目 大川 田野畑

泊まったのはここではありませんが風情を感じたのでパチリ

実際は手前の旅館に泊まりました。

今回、宿泊の選択は適当です。個々の旅館（民宿）の情報収集はしませんでした（ソロだと口コミとかいちいち調べません）。辺鄙（失礼）な場所に点在する旅館は経営たいへんでしょうけど、ぜひ続けてほしいです。サイクリストの皆さんもよく知られている評判のいい宿ばかりでなく、目立たぬ場所にある旅館に適当に泊まってみてはいかがでしょう？

ただ、予約がないと休んじゃう宿も結構あるので（笑）予約はされたほうがいいかと。

朝、七滝まで往復してから出発。

山あいに家が点在するこのあたりの茫洋とした感じが好きです。今日は寒くないけど、早春はまだ薪ストーブの煙がたっていてまたいい感じなんです。ここはデントコーン畑だったように記憶しているのですが（違うかも）、種まきはこれからですね。

岩泉線のメガネ橋。このまま朽ちていくのでしょうか。

岩泉町は龍泉洞で知られていますが、本州で一番広い町です。昨日のエントリーで「旧大川村」と書いてますが、これは私の一種の勘違い（平成の合併でそうなったのかと思っていた）で昭和３２年に岩泉町に編入していたようです。

そういえば、大川から葛巻と岩泉（小本方面）への分岐のところで、体調が思わしくないので今日の宿をキャンセルしてこのまま葛巻（そして沼宮内へ）に流れようかな・・と思案していました。

すると目の前にTOEIのランドナーが現れて、「海岸線走ってたけどこれから大川松草線に行く」とのこと。昨日は野宿（キャンプ？）だったそうです。「お気をつけて」などとやりとりしているうちに、私も自然に岩泉（小本方面）へ流れてゆきました(^_^;)

クマに気を付けてというのをわすれたのをあとで思い出しました。

さて、その広い岩泉町のごく一部を走って、田野畑村へ。海は見えるような見えないような。 ホントは鵜の巣断崖も行きたかったのですが今回は体調面で断念。

海へ降りていく途中、まだごく一部だと思いますが、県道沿いの高台に住宅地が建設中でした。そこから100m（標高差です。念のため。簡単に高台といっても住むには易し、海で働くには難しという印象です）ほど降りていくと海です。

島越駅は橋上駅でしたが流され、堤防を兼ねる形で再建されました。

ちょうど三陸鉄道が通りました。庭から電車に向って旗を振っている子供たちの姿が小さく見えました。三鉄が来るたびに出てきているようです。

駅の向こう側。ここも民家が多くありましたが・・月並みですが、改めて津波の怖さをわすれてはいけないと思います。

↓こちらは４年前の３月の田野畑駅のあたり（比較する意図はないので位置関係は適当です）

三陸鉄道のモニュメントは無事でしたが津波で破損しています。背景でわかる通り、以前は民家が密集していましたが、多くの家屋が流されてしまっています。

生活の痕跡がありありと感じられるような気がして言葉がありませんでした。

田野畑駅からさらに北上します。 今日は北山崎への観光船は強風で休みでした。確かに風が強くて、体も寒気がします。明らかに体調が悪化してしまいました。

でも、北山崎は見学。晴れてると海が輝いて、絶妙な光を放つし、そぼ降る雨でも風情があろうというものですが、今日は曇っていて風が強い。 ４年前に来たときは３連休中で天気も良かったのに観光客は少なかったのですが、この日は、あまちゃん効果なのか人が多かったです。

波打ち際までの階段を下りるともっと迫力ありそうですが、こちらも今回はやめておきました

↑黒崎灯台はあまり紹介されてないためかひっそり

４５号線はなるべく避けて白井海岸、堀内の脇道を行きましたがいちいち標高差があって悪寒を感じる身にはしんどかった(^_^;)天気は皮肉なことに回復してきました。

海から近くてもすぐ山深い感じになります。

国道に出て、安家川河口の小野旅館に到着。

やや高い場所にあるためか旅館の建物の流出は免れたようですが（浸水はしたでしょう）、漁港や流域の家屋、サケマス養殖場などが軒並み被災しています。

熱が出てきて喉も痛くなって声も出ないので夕食までひと寝入り。夕食後すぐ休みましたが、近所のこどもたちとその親が旅館に遊びに来て子供たちが結構遅くまで騒いでいました。眠れない・・・もともと子供の嬌声って苦手なのですが、みなさん生活いろいろ不便でしょうから我慢我慢。でもちょっと病身にはつらかったかな(^_^;)

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