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2014/10/21

十文字峠1日目

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この週末は信州から秩父へ抜ける十文字峠越えでした。

以前より一度行ってみたいと思ってましたが、今回Sさんにお声掛けいただき、常任幹事Tさんと総計3名で行ってきました。

新幹線が遅れるという一幕がありましたが、メンバーは幸い1本前の新幹線にめいめい乗りこみ佐久平で無事合流できました。小海線で信濃川上駅9:44着。

ナナーズで買い出しして(私は缶コーヒーとまんじゅうを買い食いしたのみ)登りと、あしたの長丁場に備えました。安くて新鮮なキャベツの山を見て、東風吹かば飛梅ならぬ飛キャベツで鎌倉まで運べないかなと妄想するほど、ナナーズが天国に見えました。(ナナーズ10:50発):

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快晴です。実は今回の十文字峠計画は1週間延期で10/18,19になったのですが、この判断が当たりだったことをのちの局面でいちいち思うのでした。

大弛、そして三国峠への分岐を過ぎ、十文字峠への道へ(11:30)。甲武信ヶ岳への登山コースということでもあり、数グループの登山者を、あいさつしながら追い抜きましたが、じつはみなさん今日は十文字小屋(または小屋横でキャンプ)へのお泊りだったようです。

毛木平には車がたくさん停まっていて、きょう甲武信へ行く人たちはもっと早い時間に出立しているのですね。軽くお茶して12:20出発

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毛木平で舗装は途切れて林道のようになり、やがて千曲川源流への山道と別れて千曲川を渡って「右ハ山道 左ハ江戸道」の江戸道へ。

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十文字峠は川上村と秩父市を結ぶ峠。昔は信州と武州を結ぶ交通の要衝だったそうです。今回は里程観音沿いに古をしのぶ旅です。武州側に比べれば信州側は甲武信岳登山コースでもありいまも比較的歩かれていて、特にシャクナゲの季節には多くの登山者が訪れるそうで道も明瞭です。

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橋を渡るとしばらくは沢沿いでやがて八丁坂と呼ばれる厳しい登りになります。

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観音様に旅の無事を祈りました。(12:39)

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登りはもちろんきついのですが、ゆっくり登れば紅葉も楽しめて気分は上々です。明瞭な道を登るだけなら頭も使わないのでとっても楽です(と、翌日つくづく思った)

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やがて稜線に到着(14:00)

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と、1台のパスハンターが。十文字峠まで往復だそうです。ひとしきり話してからそれぞれの道へ。

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ここからはなだらかです。数メートル乗れます(笑)

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十文字峠到着(14:37)。

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きょう泊まる小屋も峠にあります。1泊2食付きでお願いしてあります。きょうの宿泊者は10名ほどのようです。結構多いですね。

荷を解いてさっそく酒を飲みつつきょうの旅程を振り返りました。

夕食後外に出ると、まさに「銀河の濃淡がはっきり」するほどの満天の星空。人工衛星や飛行機が飛び交い、夜空は大忙しなのでした。流れ星も一瞬見えました。よく流れ星に願い事をすると願いがかなうといいますが、これは順序が逆で、常にあることを強く願っていて実現に向けて行動しているからこそ、流れ星がでたときにそれがぱっと浮かぶ、そして叶ってゆく、ということなのだろうと思います。毎回願い事が違うとそれはやっぱり叶いにくい。それを若い時に気づくべきだった、と思ったりしました(笑)

夜、ストーブでは登山者グループの語らいが続いていましたが、それも8時には終了。静寂と暗闇に包まれました。いつも聞こえる規則的な不規則音も今日は聞こえず、いつの間にかぐっすり寝ていました。

あしたは長いぞ~

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コメント

 としさん、おはようございます。素晴らしい山旅、どうもありがとうございました。
 それにしても幾度の道消失に滑落(&転落)危機、難度が高くてボリュームたっぷりなコースでしたね。特に崖上で2.5mよじ登り箇所はそれまで木の中で高度と切り立ち度を意識しなかっただけに、真面目に転落の危険を感じました。舗装路が見えたときはほんとに嬉しかったです。コース初めての我々が最後まで辿り着けたのは、間違い無くお二人の判断力のお陰だと思います。
 しかし一方で見渡す紅葉の山々、青空、星空、十文字小屋の夜は素晴らしく、とても心に残る旅になりました。

 昨日一昨日と身体が異様に疲れていて、今日もまだ夕方にはどうなるかわからないぐらいで、鉱山の影響を疑っていましたが、よく考えたら事前に極端に睡眠不足だったのでした。やはり山旅の前にはたっぷり睡眠を取るのは基本中の基本ですね。

常任幹事Tさん、おはようございます
このたびはすばらしい山旅、こちらこそありがとうございます。後半の引張りには、常任幹事Tさんの底力を感じました。
記録ではスリルばかりが残ったようですが、じっさいは紅葉の山々、原生林の苔むした森、木の間から見える奥秩父の山々、そして地蔵岩に引き続いてののぞき岩の絶景、とさまざまな景観が心に残っています。
私も旅の余韻とともにまだ筋肉痛だかなんだかを引きずっていますが、また頃合いを見て再訪してみたいと思います。あと、電車で話の出たS峠もどうぞ宜しくお願いいたします(これはまた来年だと思いますが)


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