栗原川林道
4月に御荷鉾林道を走った時にお会いしたPさんにお誘いいただき、当初は3連休初日に行く予定でしたが、雨でしたので3日目に順延で実行となりました。
沼田からは8:02発のバスでバス輪。沼田駅前の滝坂でいきなり疲れるので(^^;これは助かりました。Pさんの提案に感謝しております。
老神温泉(8:38)で下車(吹割の滝で降りてもよかったかもしれない。滝付近でコンビニ補給も可能。時間的にはどちらでも大差ない)して自転車を組み立て、出発。9:30過ぎに林道に取り付きます。
群馬北部は雨模様という予報で心配したものの、天気は上々です。しばらくの間、追貝から皇海山登山口まで舗装工事のためか通行止めだったようですが、10月末から通行止めは解除されています。栗原川林道というので栗原川が見えるのかと思いきや、川はがけのずっと下にあって音はすれども樹木に遮られて姿は見えずでした。地形図を見た感じでは峠越えというより林道全体がトラバースルートのような感じで、とらえどころがない道のようです
40kmほどのロングダートとのことですが、最初の数キロは舗装されていました。100名山の登山ルートとして整備する方向のようで、少しずつ登山口まで舗装していくのではないかと思われます。
といいつつやがて未舗装へ。栗原川の百数十メートル上の崖の上をゆきます(と書いていても単に地形上の話で木々があるので崖の上という実感はないのだけど、よく通行止めになるというのは理解できます)。
傾斜は緩やかでおしゃべりしながら登っていけます。時折バイクが追い抜いていきます。通行止め解除の時期が短いのでここぞとばかりに来るのでしょう。紅葉も鮮やかですが1200m過ぎると落葉も目立ってきました。いつのまにか晩秋になってきたのですね・・・今年も早いなあ。
やがて素掘りのトンネルへ(11:20)。ずいぶん走ってきたつもりでいたのに、登山口さえもまだまだなのです。
とりあえず登山口までがんばろう。といってもそこがピークではないのは地形図でうすうすわかってはいたのですが、よく予習したわけではありません。
前方に皇海山が見えます。先行するPさんが小さく見えました。このあたりでやっと崖の上を走っていることが実感できます。
何度か小休止しているので結構時間かかりました。登山者は見かけませんが、車が数台停まっていました。
なかにはマイクロバスらしき車も停まっていました。このあたりは黄葉がみごとでした。
空は晴れていますが、先ほどちょこっと小雨が降ったりもしました。冷える・・・
登り返していくと風が吹き抜けてきて寒いのでいったん脱いだカッターシャツを着込み、結局さいごまでそのままでした。
栗原川林道のピーク着(13:19)
たぶん1450mくらい。
碑には栗原川林道は森林開発のために30数年、10数億円かけて完成したとあります。1984年の碑なので、戦後すぐに建設を始めたということになるのですが、その開通は地元選出の中曽根首相の時代だったということになります。
:
いつもいつも政治的なにおいのする碑なんてくだらないと思うのですが、その後の個人的歳月を思うと若干の感慨は湧きます。
いま私は昭和59年と書いてあるのを見て無意識に1984年と脳内変換して打ち込んだのですが、それはそのころの年号というものに対する考え方そのものが刻まれているからのようです。年号への反感がすっかり薄くなったいま、平成20年といわれてもそれがいったい西暦何年なのかは紙に書いてみないと計算できないのです(苦笑)
そして「平成」といえば忘れもしない小渕さん(笑)!地元の首相経験者も代替わりして息子や娘が政治家しているわけですが、最近の経済番組での若いアナリストの株高浮かれぶりを見て世の中あまり変わってない面もあるね、などと生暖かくほほ笑んだりする自分に気づき、感慨の対象がなにかと80年代に飛んでしまうのは、自転車趣味が90年代から2000年初めまですっぽり中断していたのと何か心理的な関係があるのかもしれない、とも考えました。
さて、閑話休題して人生の・・・じゃなかった林道の下りにとりかかりましょう。
根利への下りはそれまでとやや荒涼とした雰囲気と異なり、高原の面影がありました。
Pさんも快調にくだっていきます。車両も通れるくらいで路面は問題なし。
標高1200m切ると再び紅葉絶好調です。ピーク付近は風が吹き抜けて寒かったのですが、標高が下がるにつけて暖かくなってきました。
だいぶ下がってくると写真でははっきりしませんが川が見えてきました。地図には倉見川とありました。しばらく川沿いにゆるやかに下っていきます。
流れていた雲も遠くになり、ふもとは陽ざしがでて、対面の山も萌えていました。
未舗装路もおしまいです。楽しかった!
ここからは東武鉄道の相老駅までほぼ下りの県道やわたらせ渓谷鉄道沿いの国道をすっ飛ばしたり流したりして、4時過ぎに相老駅着。
駅近くの酒屋で車内で飲むための酒を買い込んで5時の特急りょうもう号へ。
駅は風が強く、危うく切符が飛ばされそうになったりもしましたが無事乗り込み、車中の人々に。
Pさん、おかげさまで無事栗原川林道を楽しむことができました。ありがとうございました。
コース (栗原川林道登山口から根利は直線モードで不正確です。相老駅付近も一部適当です)
« 檜枝岐から川俣檜枝岐林道 | トップページ | 泉水横手山林道 »
「北関東」カテゴリの記事
- 牛久から古河(牛久沼 小貝川 菅生沼 渡良瀬遊水地)(2024.04.07)
- 日光から沼田(2020.10.22)
- 土呂部+下方修正で下今市へ 杉並木で蘇る記憶(2020.10.19)
- 山中湖 三国峠 足柄峠(2020.05.18)
- 八郷ポタ(2020.03.22)
おはようございます。紅葉がきれいな林道を、いろいろとお話しながらサイクリングできて、おかげさまでとても楽しい一日を過ごすことができました。よろしければまたどこかでごいっしょできればと思いますので、よろしくお願いします!
投稿: ぱぱろう | 2014/11/06 06:33
追伸 そういえば帰りの車中間違ってとしさんのワンカップを飲みそうになり、たいへん失礼しました。次回はぶどう酒1本買って列車の旅をするというのはどうでしょうか?よろしくお願いします!
投稿: ぱぱろう | 2014/11/06 06:56
ぱぱろうさん、こんにちは。お誘いいただきありがとうございました。なかなか機会をとらえられずにいた栗原川林道でしたが、おかげさまで登坂のしんどさも感じずに楽しく走れました。紅葉もあでやかで景色が深く刻まれました。またご一緒できればうれしいです。それにしてもあの酒屋は調子よかったですね(笑)長い道中ならワインもいいですね。今度はそうしましょう^^
投稿: とし | 2014/11/06 11:34