山田牧場経由志賀高原(晩秋の奥志賀ツーリング)2015/10/24
久々に週末パス(8,730円也)を購入して晩秋の奥志賀ツーリングに出かけました。
3年前に故aさん主宰のオフで晩秋の奥志賀ツーリングがあったのですが、見事な雨の物語で、1日目は草津から志賀高原まで這う這うの体で走り、2日目は湯田中へ撤退したのでした。「ぜひ来年に!」のリベンジは果たせず、今回ソロでリベンジを試みました。
ただ、前回と同じ草津からのアプローチでは芸がないので、今回は山田牧場経由で志賀高原に向かうことにしました。
北陸新幹線の開業で「かがやき」が出現。かがやきは全席指定なので、せめてもの抵抗で大宮から乗車してわずかな節約を図りました。そして次の駅は長野駅なのです。なんと7:39に長野駅に到着です。輪行で朝7時半に長野駅のホームに降り立てるというから新幹線というのはやっぱり便利です。
長野電鉄に乗り換えて北須坂へ(8:25)。駅近くでのコンビニ補給と肉まん&コーヒータイム込みで9:10出発。
きょうの予報はおおむね晴れ。↑霞んでるなあ・・・と思ったら燃やしてるらしい(^^;火事に気をつけてもらいたいものです。
松川沿いに山田温泉へゆるやかに登っていきます。きょうは360m程度の長野電鉄駅から1900mまで登るので、しょっぱなからオーバーペースにならないように注意しました。まあ、大ブレーキを起こしても宿泊は志賀高原(一の瀬)なのでまあゆるい行程ではあるのですが。
志賀高原の宿泊はどこも安くないので、湯田中に降りて木島平のユースホステルに泊まろうかとも思った(その場合、翌日は清水平林道からカヤノ平に登り旧奥志賀林道へ)のですが、まあ、今回はリベンジ奥志賀ツーリングとしているのでおとなしく志賀高原に泊まることにした次第。
↑写真は車が入り込まないようにしましたが、いわゆる松川渓谷付近(山田温泉のあたり)は観光バスや車で混雑していました
↑八滝。滝が見えますが光の加減でぼやけてしまってますね。ココは夕方がいいのかな?
↓道が狭いのですぐ渋滞するようです。自転車は好きなところで停まれるし車窓のアナタに自慢したい気分です。
山田牧場までは10%ほどのきつい坂が続きましたが、見事な紅葉を口実にちょこちょこ足を止めました
山田牧場で一休み(休んでばかりですがここで大休止)してパンをほおばりました。
↑ピークはあのとんがっているあたりを右に回ってもうちょっと奥のようです。あと400mくらいの登りです。ここからは斜度はゆるくなるようです
↓黒い牛が草原で休んでいました。寒くないのかな?
↓青い空と山肌の岩や緑とのコントラストが美しい。昨年行った桧枝岐から川俣までの林道のピーク(帝釈山登山口)を思い出しました。
その奥は白根山かな?国道も見えました。
↓ピーク着(13:30)。登山口になっていますが、山の頂までは結構手ごわそうな感じでした
↓ピークからは山ノ内町です。国道まで下ります。
2012年のときは何も見えなかったので、新鮮です。2008年夏にも草津から来ていますが、なんだか急いでいてあまり印象にないのです。このあたりの紅葉は終わっているということもあって、車も少ないようです。やはり今年は紅葉がやや早いようですね。
志賀高原というとメジャーな観光地というイメージですが、紅葉とスキーシーズンの谷間ということで静かな感じ。1500mなので寒いといえば寒いですしカッターシャツは着ましたが、結果として翌日の寒さを考えるとポカポカ陽気の範疇に入るものでした。
時間がまだ早いのでそのへんを適当に散歩してから宿のある一の瀬へ向かいました
宿着は15:10。ちょっと早すぎるけど、まあ風呂入って洗濯してゆっくりしよう。
ホテルの広間ではダンスの高齢者?(前期高齢者と思しき)がたくさんいました。
ホテルはオフシーズンでも稼がないといけないもんね。
バブルのころはさぞ賑やかだったのだろう・・・・などと考えてしまうほど外壁はぼろぼろでしたが、従業員は感じよかったし、食事も美味しかったです。
そうそう、その食事ですが、夕食は食堂でということで6時ピッタリに食堂に行きますと、ソロだからぼっち席が用意されているのでは?と「1人です」と食堂のスタッフに申しますと、ベテランそうなスタッフが「はい、みなさんおひとりですから」と妙なことを言います。そして50人か60人くらいでしょうか、たくさんのお膳が並べられているテーブルに案内されました。「ずいぶんたくさんですね」とつぶやくと、スタッフが愛想笑いをしました(後から思えば、どう反応していいかわからなかったらしい)
で、こちらは腹が減っているので周囲のお膳に構わず、ガシガシ食べていると、高齢者の男女がぞろぞろ入ってきました。私のお膳の周りも高齢者で埋まってきました。なんだなんだ?しかも皆どこかぎこちない感じ。それぞれ今日が初対面のようです。女性同士が比較的打ち解けていて、男性はコミュニケーションの糸口をつかめずに堅い雰囲気を醸し出しています。
私はさきほどのスタッフの「みなさんおひとりですから」という言葉を思い出しました。
そうです。高齢者の婚活ツアーの団体席に案内されていたのでした。
遠くを見渡すとぼっち席らしいお膳もありました!あそこが本来の私の席だったのです。
いたたまれなくなり、サイクリストに必要なごはんおかわりをあきらめて、まさしく這う這うの体で逃げ出したのでした。
スタッフもミスに気づいたらしく、帰り際に「いやあ、食事(の内容)は同じですから!」と妙なフォローをされました。高齢者の婚活ツアーの参加者と間違えられたのが少なからずショックでしたが、まさか文句を言うわけにもいかず、愛想笑いで取り繕ってその場を逃げるように立ち去ったのでした。
気を取り直してお風呂に入り、8時には寝ようと思ったのですが、カラオケの歌声が聞こえてきました。なぜかいずれも男性です。たぶん団体ツアーのコーディネーターがぎこちない男性陣をほぐそうと仕組んだのでしょう。でも、選曲が気になってしまいます。
「私バカよね、おバカさんよね~」 後ろ指さされても?
「春高楼の花の宴~」昔の光いまいずこ?
婚活ツアーで選択されるべき歌なのでしょうか?
それとも荒波だらけの人生の終盤を美しき夜半の月のように照らしてほしいというひそかな情熱をこめた隠喩かしら?あれこれ考えてしまって眠れなくなってしまいました。考えてみると私自身の20年後の人生模様など想像しても結局のところよくわからないのです。
ふと窓の外を見ると、さきほどまでゲレンデの上に見えていた夜半の月は雲に隠れてしまいました。そのとき私は「月亮代表我的心」という中国の一時代前のラブソングを思い出していたのです(月の光が私の心を表しているよ、という意味です)。
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