2016春北海道 鵡川から平取(2016/4/29)
幸い雪ではないものの、朝から本降り。自転車は輪行状態のままなので、千歳の宿から最寄りの駅まで輪行決定。駅で時刻表を確認、9:26千歳発の苫小牧行に乗ることにしました。
苫小牧からの日高本線。昨年の土砂災害のため、依然として鵡川から先は不通のまま。様似まではバス代行運転です。バスは利用せず鵡川から走ることにして、まずは無料朝食をいただき、時間もあるので新聞に目を通しました。
今回携行の地図はいつもの5万図ではなく、20万分の1と最新のツーリングマップル北海道版です。広すぎて5万図ではかさばってしまうし、複雑な道は行きませんし。また、新しい道道は今年のツーリングマップルのほうが頼りになります。カラーで老眼気味の目にも優しいし(^^;
車内はすいているので、自転車もボックスシートに持ち込んでもいいとのこと、ありがとうございます。持ち込むと安心して寝ちゃいました(デッキにあると眠れません)
「終点」鵡川に到着。現時点では復旧前提のようですが、このまま岩泉線と同じ運命をたどる可能性もあるようです。
雨は依然として本降りで、テンションが上がらぬまま12時過ぎに出発。
ちなみに予定コース
期せずして海沿いに出てしまったので、海ぞいらしい風景を撮ってみましょう。タコやイカがくるくる回っています。
海沿いの国道から平取方面へ曲がりました。
今日の実際のコース
ひょうまじりの雨が強くなったので町の小さなスーパーの軒先を借りて小降りになるのを待ちました。
一山越えて平取町に入りました。この町にはなぜか義経神社があります。
近くにはイザベラバードの碑もあります
イザベラバードはアイヌの人々に興味があって訪問したのだろうと思われますが、私にはそんなアイヌの本拠地と目されていた場所にある義経神社の存在が奇異に感じられます。この国で神話や伝説がどのように利用されてきたか、その1つの象徴ともいえましょう。
学生時代の訪問時(自転車ではない)と異なり、二風谷に並んでいた工芸品店は受注のみ生産になっていたり、廃業したりのようで。平成になって新しい博物館ができ、あれほど反対されていたダムも完成してしまい、だいぶ様子が変わっていました。もっとも私の訪問が昔過ぎるのですが。
時間があったので2つの博物館(町の博物館と萱野氏の博物館。昔(80年代)訪問時は萱野氏の博物館しかなかった。町の博物館の展示物の多くは萱野氏の寄贈したもの)を見学。
雨は1日やまず、でも雪にはならず。道東や峠道は本格的な積雪となったようです。
きょうの宿は近くの民宿チセです。名前はチセですが、普通の家です
おかみさんの温かい手料理と、庭で小熊を飼っていたという話などなど愉しく拝聴しました。私は昔の訪問時にいくつか並んでいた工芸品店のひとつで刺しゅう入りのアイヌ衣装を買ったことがあるのですが、おかみさんもそのころはお店で衣装を縫っていたそうです。
あとどのくらい民宿を継続されるのかわかりませんが、また機会を作って宿泊しようと思いました。(アメニティーの類はないのでタオルや寝るときの服などは用意が必要です。つまり個室であることと宿に酒がないこと以外は旅人宿のように心得ておくとよいでしょう)幌尻岳の行き帰りに宿泊する客もあるそうです。
走行距離32km程度
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北の方と書いていらっしゃったので、今回もきっと北海道だなと予想していました。秋に続いての北海道ツアーうらやましいです。
「民宿チセ」の夕食、素朴で、おいしそうですね。
ブログ拝読して、アイヌ民族のことについて少し考えたり、思い出したりしました。
投稿: ぱぱろう | 2016/05/11 23:14
ぱぱろうさん、こんにちは
GWはさすがに寒いですがもう氷点下にはならないようで、自転車を解いていない初日と雨の最終日以外は事前予定通り進行できました。今年はもうツアーは無理ですが帰省の折にタッチしてこようかなと早くももくろんでいます。今回学生時代以来の二風谷訪問でしたが、町の博物館、結局有効に機能してないダムができ、工芸品店はさびれていました。でも受注生産や代替わりなどで細々ですが伝統の継承はされているようで、その点はほっとしました。
投稿: とし | 2016/05/12 05:36