津軽ツアー 蟹田から平舘、増川林道、小泊(2017/09/17)
津軽ツアーも2日目にして最終日です。
5時起床。蟹田ってのは風の町だねとひとりごちてみたけど、昨晩の風はひとまず収まっていました。
今日は海ぞいを走って三厩から小泊へ抜けることにしました。竜飛岬は今回は略します。また来る機会があるはず。生きていればまた他日ということです。
朝食をいただいて7時10分出発。清潔で居心地の良い宿でした。
フェリーターミナルからは下北半島へ渡れます。確か5年ほど前に来ました(下北から渡ってきた)。そのときは蟹田で旅程を終わらせたので津軽半島は走っていません。
10年ほど前にも来ていますが、そのときは距離をこなそうということで鯵ヶ沢から県道を北上、十三湖で国道に合流、小泊を素通りして竜泊ライン、竜飛岬、三厩からは内陸の峠を経て蟹田に出たのでした。蟹田に出たときはもう暗くて町の印象がありません。ずいぶん乱暴に走ったものです。
東海岸を進みます。雲行きはやや怪しいですが、今日はなんとかもつかな?
平舘の灯台。追い風で快調でした。風が収まったんじゃなくて南風だったんだね(^^;
道の駅はまだ開いてません。今回はいかやほたてを送れそうにありません。最初の目論見では2日目は内陸経由で三厩に出て、小泊に抜けて北上して竜飛岬宿泊、3日目はこの東海岸から青森に南下の予定でした。
今日はhttps://yahoo.jp/kDgJQM です
いくつもの小さい漁村を通り抜けて、
どんよりとした雲を前に、このまま北海道新幹線奥津軽いまべつ駅に行っちゃおうか・・・・ごめんセリウンティウスという考えも浮かびましたが、やはりメロスは走ることにしました。
上の写真は東海岸方面ですが、竜飛岬方面はやや明るいようでした。予定通り行きましょう。
地元では「増川林道」のほうが通じるよう(webでのレポートでは増泊林道という表記も見られますが、入り口の古看板に増川林道とありました)ですが、ツーリングマップルでは三厩小泊線(県道286号 ルートラボには306号とあります)と表記されています。現地ではそのような県道標識は見かけませんでしたが・・・
三厩の駅のあたりから進みます。新しい道ができて日陰道のような扱いですが、竜泊ラインがなかったころは主要交通路であったはずです。
18kmほど未舗装になります。砂利道ですが基本的に走りやすく、滑ったりして押して歩くような箇所は終点までありませんでした。
陽ざしが出ているらしく木洩れ陽がさわやかです。折に触れて落石注意あるいは砂利道注意の標識が出てきます。
当初数キロは川沿いで緩やかです。何台か釣り人と思しき車が止まっていました。
道路わきに小さな滝がいくつもあります。写真ではまあり見分けつきませんが違う滝です。
川から離陸して小泊まで、車やバイクに遭いませんでした。
林道には2つのピークがあるようで、川沿いから離陸すると傾斜がややきつくなり第1のピークへ。歩くほどではきつくありません。
第1のピークには工事小屋がありました。ここが増泊峠とレポートしているwebもありましたが、看板は見当たりません。三厩側の増川と小泊を合成したネーミングですね。
沢(↑)まで下りてから150mほど登り返すと第2のピークとなります。登っていると、海がほんのわずか見えました。
第2のピークからはひたすら下って小さなダムのほとりに到着すると舗装路になり、小泊の町に下りて行きます。
「津軽の像」があるというので見に行くと、これは「津軽」の最後の場面です。子守のたけさんと再会して運動会を見ているところですね。2人の視線の先には今も小学校の広い運動場がありました。「津軽」を巡る旅はこうして自転車だといいかも。
時間の都合(駆け足で見学はできましたが、時間に追われながらは嫌なので)で記念館には入らなかったのですが、津軽の朗読をされているという、とても品の良いお方に折り鶴をいただきました。ありがとうございました。
南下して昼食。おさかな海岸定食をいただきました。
定食にはホタテ、メバル、イカが並んでいました。きれいですが、あっという間に平らげました。
この時点では晴れていました。海鳥が風の方向に体を向けています。
再び十三湖に出て、北側をかすめて、津軽中里へ向かいます(この時点では4時の五所川原行があると思いこんでいました)。
3時20分に到着するとちょうど鉄道が出るところでした。勘違いしていたようです。次は5時でした。
まあ、いいかとゆっくりと輪行作業にかかりました。
出発のだいぶ前に乗り込みましたが、この先も気が抜けないのでビールはお預けです。
接続する五所川原からのリゾート白神、新青森からのはやぶさ、ともに全席指定です。まさか立ち席もダメということはないと思いましたが、血管を緩めるにはまだ早いようです。車窓から津軽平野を眺めるうちにとっぷりと日が暮れていきました。
それにしても・・・・・・東武の区間快速から特急への移行もそうですが、全席指定の鉄道が増えて、気まぐれな輪行旅がやりにくくなったと思います。
・・・・・・・携帯に着信がありました。昨日キャンセルした龍飛の宿からです。若い嫁さんらしき声で「今日見えてないので・・・」とのこと??予約もキャンセルも高齢の男性(おじいちゃん?)でしたが、キャンセルのほうは伝わってなかったようです。予約時もそうでしたが、「はい、はい」というばかりだったので、昨日は「理解してもらえましたか?」と念を押し「明日来ないってことだね?」と返答いただいたので大丈夫かと思ってたのですが、行き違いがあったようです。民宿はいまだに電話しか通じないところが多いので、予約が伝わっていないとかトラブルがあります。せめてEメールくらいと思うのですが。
自助努力に限りがあるのはわかります。大きなクルーズ船を誘致するのもいいけど、自治体で個々の宿を応援してもらいたいものです。LANを引くのを援助したり、パソコンやメール指導くらい、他の無駄な税金の使い道に比べれば大した費用でもないでしょう。町の根っこにもっと水をやろうよ。
税金といえば、消費税増税分を学校無償化に使うのを選挙の争点にするとか。バカも休み休み言えと、帰りの新幹線内電光掲示板の観測記事を見てむかっ腹をたてていました。
閑話休題。
リゾートしらかみは車中で指定券を購入でき、新青森からのはやぶさも残り3席ということでしたが、指定席が取れました。
自転車をデッキに置くと、仙台あたりからずいぶん混むかなと思い、進行方向最後部の登山客の方に協力していただいて、座席の後ろに自転車の空間を確保して入れさせていただきました。ありがとうございました。
その後盛岡からもう1台輪行者が乗ってきたので結局座席の後ろに2台入れました。みなさん、3連休の予定を途中で切り上げた人たちだと思いますが、お互いの協力と寛容な心で心地よく過ごせました。私自身いつもそうありたいと思います。
なかなか充実した津軽ツアーでした。やはり旅はいいものです。少年期に影響を受けた津軽出身の2人の偉人に大いなる敬愛を表しつつ(1人は言うまでもなく太宰ですが、もう1人は表題がヒント)。
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としさん 2日間でも行ったり来たりと、半島内を面白く走っていますね。もう5年になりますか・・・下北を一緒に走った後私は欲張って竜飛に回ったことを思い出します。前半は斗南藩、後半は太宰の旅だったのですが、「津軽」を未読のまま出てきてしまい、津軽の像も?でした。
小泊の宿に松方弘樹が泊まっていて、彼のベンツは外で、私の自転車は玄関内でした。
青森もまた行ってみたいです。
投稿: kuri | 2017/09/20 18:45
こんばんは。虚構か現実か知りませんが、たけとの再開の場面はじわっと感動します。もう一人の方は、どなたでしょうか。「津軽じわっとから江差へ」の著者でしょうか。
投稿: ぱぱろう | 2017/09/20 21:10
「津軽から江差へ」と書きたかったのですが、筆が乱れてすみません。スマホ入力は難しいですね。
投稿: | 2017/09/20 21:15
山越えお疲れ様でした。
亀も高校生の頃、この辺りの海岸線沿いをバスで走りました。最初は他の乗客もいましたが、そのうち乗客は亀だけ。最後は運転手と車掌と荷物で運んでいるホタテの山と亀だけで、わき相合いの会話をしながら走った記憶があります。
ホタテはしゃべらないか・・・
投稿: 亀次郎 | 2017/09/20 21:28
kuriさん、こんにちは。
下北ツアーご一緒したのは震災の年の9月だったので、6年たったようです。早いですね。恐山、薬研温泉、易国間林道はもちろん、湯の川温泉が印象に残っています。今はひなびていますが、昔はもっと往来が多かったことが感じられました。またご一緒する機会がありましたら宜しくお願いします。
松方さんはマグロ釣りだったのでしょうね・・・
小泊の像は調べてなかったので、寄れてよかったです。
津軽半島は下北に比べるともちろん小振りですが、海、山、平野、歴史、舞台?などいろいろな要素が詰まっていて、自転車でジグザグ回ると面白いですね。
南部藩ものんびり回ってみたいのですが、実家が近いのでかえってなかなか行けずにいます。
投稿: とし | 2017/09/21 08:14
ぱぱろうさん、こんにちは。
再会の場面を最初に読んだときはなにぶん少年だったのでやや淡白に感じられましたが、年を取ったのか、違う軌跡を経てなつかしい人と再会する感動と静謐が理解できるようになりました。
NC誌の連載からはあまり影響は受けなかったかな・・
投稿: とし | 2017/09/21 08:33
亀次郎さん、こんにちは
ホタテもがちゃがちゃしゃべっていたのではないでしょうか^^
いまは小振りなバスが半島を走り回っています。お客さんはいなかったけど、休日のせいかもしれません。
当初、雨降ったらバス輪しようかとも思ったのですが、小さいバスなので遠慮してしまいました。思えばお客さんいないので載せてくれたかも。でも事前に調べたら今別では休日は運休だったり不便そうではありました。
投稿: とし | 2017/09/21 08:38