どんべい峠 黒坂峠
身辺雑事や右足の痛みで遠出は自重していました。紅葉の季節なのにもったいない。
いつも腰痛とか痛みなどと簡単に書いていますが、10年前の整形外科的診断は腰椎椎間板症。第5腰椎が加齢などの影響で小さくなっているというものでした。その後も(主に座る姿勢で)硬くなった筋肉が股関節を圧迫しているとのことで、今回はそこから坐骨神経痛の症状を発症したということのようです。あぐらをかいたり、自転車から下りたり、なんてことない動作で右足の付け根付近からふくらはぎに至るまでのピンポイントでビキっとくるのですが、どこが痛みの起点なのかがよくわからんのです。今回は整形外科のリハビリ、市の施設での軽い(30分程度)の筋トレや前後のストレッチ、同じく市の施設の温水プールの歩行など、リハビリを重ねてだいぶ改善してきました。
日曜日。久しぶりに輪行。今回は久しぶりに蕪入沢上芦川林道に行き、初めての黒坂里道に行って鶯宿峠から帰ろうと思いました。前回似たようなコースを走ったのは震災の年の5月。前段に+西山新倉林道も走り、結局甲府に泊まったのだった。
松本行の鈍行は甲斐大和あたりで多くの登山客が降りていきました。今回は勝沼ぶどう郷から出発です。上野原で川霧が立ち込めていたので今日はいい天気かな!と期待していたのだけど、向かう方面の空はどんよりしていました。まあ、そのうち晴れるさ。
紅葉は盆地まで降りてきつつあって、ここ何週もったいなかったなあ。
そうそう、蕪入沢上芦川林道の入り口がわかりにくいんだった。前回行ったからと油断してせめて前のエントリーに目を通しておけば鳥居をぼんやり過ぎなかったはずなのに。スキー場まで登ってしまった。
上の写真の自転車の前あたりに小さく、蕪入沢上芦川林道の標識があります。
林道は最初、むちゃくちゃ急坂ですが、そこをしのげば穏やかになってくるし、木々の間から紅葉に染まる山も見えてきます。さらに標高を稼いでいくと谷をはさんだ対面の山々や甲府盆地なんかも切れ切れながら見えるし、車はもちろん少ない。なかなかおすすめの道です。
国道を走っていたときはちょっと寒々しかったのですが、登っているためなのか、木々のおかげなのか、ぽかぽかしてきました。標高は確実に高くなっているんだけど、豊かな色彩も体感温度の上昇に一役買っているのだろうと感じられるのです。
看板、新しくなっていました。登山客の車が数台停まっていました。みな盆地からではなく、芦川方面から来るのでしょう。
おにぎりをほおばったりして少しのんびりしてから芦川へ降ります。
途中、新道峠への分岐がありました。今回は行かなかったけど、新道峠(車道から少し登る)からの富士山は感動した記憶があります。
それにしても・・・いつもすずらんの季節に行こうと思うのだけれどなかなか合いません。
上芦川集落はいつ来てもいいですよね。ただ、若彦トンネルの開通が知られ、上芦川周辺、すずらんの季節でなくても、8年前よりにぎやかになったみたいです。私の好きなどんづまり部落の風情はすっかりなくなったけど、にぎやかなことを喜ぶべきなのでしょう。
部落内を押しながらそぞろ歩き。県道沿いの農産物直売所はずいぶんにぎやかでした。私も手巻きずしを購入、途中で食べるつもりでしたが、腹が減っていたのですぐ食べちゃいました。おみやげに菊芋と南蛮も購入。
部落内を抜けて黒坂里道を登りますが、見当はついていたとはいえ、斜度がキツイ。部落はずれにはいのししよけゲートがありますが、開閉できます。
このまま境川に下れますが、名所山林道で鶯宿峠に行くことにします。
本来の鶯宿峠にある、なんじゃもんじゃの木、楽しみにしていましたが・・・・
井伏鱒二の昭和30年ごろの紀行文の中で、馬に跨り、下芦川からナンジャモンジャの木のある鶯宿峠を越えたという記述があるそうです。私は方代さんの短歌(「生まれは甲州鶯宿(おうしゅく)峠に立っている何じゃもんじゃの股からですよ」)で知ったのですが、多くの旅人を見つめてきたであろう、なんじゃもんじゃの木はいまどんな思いで横たわっているのだろう。
林道の鶯宿峠からのピストンでなく、コース途上に組み入れて訪問しようと思いつつもう7年ほどかな?たってしまったのが悔やまれます。
鶯宿峠からの下りも落ち葉が敷き詰められていて、久しぶりにパンクしました。後輪に釘がささっていました。「こんなところに釘が一本打たれていていじればほとりと落ちてしもうた」
苦笑いしつつチューブの交換。今日はもう石和温泉から帰ろうと思います。
大窪の部落からまっすぐ石和温泉駅に向かい、輪行支度をすると程よいタイミングではまかいじがやってきました。はまかいじはうっとおしい八王子と東神奈川での横浜線乗り換えを略すことができるのでうれしいですね。「かまかいじ」復活を切に希望するものです^^
今日のコース 勝沼ぶどう郷駅-K32(コンビニ補給のためR20)-K303-R137-蕪入沢上芦川林道(どんべい峠)-上芦川-黒坂里道-黒坂峠-名所山林道-鶯宿峠-大窪鶯宿林道-k306/313/22/310/石和温泉駅65km
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こんにちは。
坐骨神経痛ですか、下半身の故障は活動に直結しますのでやっかいですよね。早く良くなりますように。
僕も最近左膝の微痛と違和感が消えません。次第に歳相応の故障に見舞われるようになってしまいますね。
芦川はニアミスでした。
日曜はpaparouさんに誘われて河口湖を起点に周回していました。芦川は2時くらいに立ち寄りました。
去年の西原のようにバッタリ会えると良かったんですけどね (^^)
投稿: INTER8 | 2018/11/13 12:50
INTER8さん、こんにちは。
坐骨神経痛は病名のような扱いですが実際は症状ということですね。結局のところ腰椎に主因があるようで。腰とか膝とかやっかいですが、年齢的なもので、完治はしないのでうまくつきあっていくしかないですね。
日曜日はニアミスだったのですね。私は直売所を1時前に去り、細道に戻ってから中芦川に向かいました。ということは若彦トンネルを利用したということですね。周回ができるので車載サイクリングでも芦川にアクセスしやすくなりましたね。
どんべい峠越もいいですが、河口湖拠点の周回だと御坂峠、多量の車を避けるなら+西山新倉あたりでしょうから結構なボリュームになりそうですね。
投稿: とし | 2018/11/13 15:33
こんばんは。鶯宿峠のなんじゃもんじゃの木が倒れている写真、かなり悲しいです。歴史のある大木・名木が、ついに終わりの日が訪れてしまったようですね。今年は台風被害が随所に出て、サイクリングコースを決めるのがいっそう難しくなってきているようです。わたしはいまは特に体の不具合はありませんが、何年かに一度膝が痛くなって自転車をこげなくなることがあります。お互いうまく体を養生して、末長く自転車趣味を楽しむことができるとよいですよね。
投稿: ぱぱろう | 2018/11/13 21:27
ぱぱろうさん、こんにちは。
なんじゃもんじゃの木、ネットでは昨年の訪問記を見かけたので、どうやら今年の台風でやられたようです。数百年(室町時代?とも)の歴史ある名木だそうで、まったくもって残念です。旧鶯宿峠を越える古い峠道から車道の林道、新しいトンネル。静かに横たわるなんじゃもんじゃの木と上芦川の賑わいとの対照を思いました。
投稿: とし | 2018/11/14 10:01