九州6日目 椎矢峠 2019/05/01
今日は本ツーリングのメインの1つ椎矢峠に行く予定です。
椎矢峠越え。是非果たしたいと思い、早くから情報収集をしてきました。が・・・・3月に内大臣林道側のトンネルが崩落。峠を越えて内大臣側に降りるのが難しい状況となりました。まあ、しばらく忘れたふりをしよう・・・・その後4月に入ってからダメもとで情報収集してみると,崩落トンネルを迂回する道(標高差200m上り下りあるらしい)が設定されていることがわかりました。迂回路は主に林道上の発電所のためのようで、全面通行止めの状況は同じですが、MTBあるいはオフロードバイクで内大臣林道を走っている情報が散見されました。また、管轄の部署(自治体と森林事務所)にも状況をヒアリングしました。もちろん通行止めであるというお返事ですが道の状況をお聞きすることができました。自分の責任で出した結論としては、前などの天候も考慮しつつ、当日少雨程度ならひとまず峠往復、晴れていれば内大臣側まで降りる、と方針を決めました。椎葉林道部分(椎葉村側)は四輪もOKで問題なさそう。
しかし「前の天候」はこの2日間の雨でいまひとつです。この2日で椎矢峠に行ったつぶやき(ツイッターとか)でもあればなあと思ってましたが、さすがにないようでした。
うーん。
一方でようやくここへ来たという感慨もあります。ツーリングでは当初どうしても交通量の多いところを走ることが多く、今回もまずはメジャーな地域を走りました。だんだん奥のほうへ来たとずっしり感じています。また、ふだんは町中に住んでいる人がこの時期に里に戻ったりという風景も見られます(主に民宿で、ですが)。地域について皮膚感覚で知るにはやはりメジャーな駅なり空港なりから走ることはそれなりに意味があると感じています。そういう旅が十分にできることは幸せなことだ、感謝しなければ、と改めて思いました。
さて、ごたくはともかくとして今日をどうするか・・
峠往復+迂回の可能性が最も高いので、朝ごはんは早めにしていただきました。7時半宿出発。民宿おまえにはしあさって、また戻ってきます。尾前渓谷には霧がかかっています。晴天となる霧ではなく、今日は1日こんなものでしょう。降らなければいいやと思いますが、予報は午後まで1mm未満の雨という感じです。峠方面は予報はあまりあてになりません。雨雲レーダによるととりあえず集中豪雨的なものではないようですが、雨雲レーダーも結構刻一刻と予想を変えるんです。まあ、集落過ぎれば電波が届かないので見ることはできなくなります。
集落を過ぎて林道をつめていくとにわかに本降りになってきました・・・まいったな。。ここで撤退か?結局、長雨を呼び込んでしまったのか・・・・ とりあえず花でも見ながら考えました。 確かに雨だけど大粒の雨がどっさり降っているわけではない。椎葉側は峠までは危険は少ないはず。未舗装に入っても本降りならあきらめよう!とちょっとだけ小やみになったところで進みました。
幸か不幸か未舗装に入った時点では霧雨程度でしたので先に進みました。路面はいわゆるシルキーというんでしょうか。ちょっときつくなったり滑ったりすると早々と降りて歩きがちな私ですら降りることなく進んだほど走りやすい道でした。未舗装路に灯油缶のようなのか点々とおいたありましたが、あとで軽トラのおじさんがいたので聞いてみると養蜂だとか。おじさんは養蜂の点検にきてたのでした。そういう生活道路でもあるんですね 峠方面は見えないし、雨も時々は降ってくるので、雨具完全武装で写真も撮らず 淡々と登りました。長い長い峠道。宿泊者の話だと峠付近の山桜がきれいだとか。でも高森峠と同様、こちらもすでに散っていたようです。
未舗装路ではもう1台車がありました(宿泊者のもの。釣り)その先は車もバイクもみませんでした。まあ、いないよね。。行く人は明日かあさってとかに行ってツイッターとかで凱歌をあげるんだよね・・・私はツイッタ-はしませんが、アカウントは持っていて、「行ったぜ!」と凱歌をあげるバイクだかMTBの人がいるものなので、情報収集に使っています。木々のおかげであまり感じませんが断続的に雨は降っています。時折、自分の影が見えたので陽ざしがかすかに出ることもあるようですが、基本的にどんよりした空気です。濡れた木々が薄日で輝くさまが美しいです。雨でも、やはり来てよかった。 10時53分、椎矢峠に到着しました。 内大臣側は何も見えませんが、晴れたらどんなに素晴らしいだろう。今日も内大臣からきていれば峠越えしていたと思いますが、逆コースなので今日はやめときます。オトナの判断です。またの機会としましょう。晴れて素晴らしい眺望で峠越えも果たしていたら、その印象を長く残すためにも最初で最後にするだろうから、これでいいのだ。また来て走って椎葉村に泊まろう。
帰りはもと来た道を下ります。快適なダート下りになることはわかってますから、ここはウキウキなんですが、転ばないように落ちないように注意しながら下っていこう。
楽しい下りはあっという間に終わり舗装路となりました。下るとこの時点では霧雨はやんでいました。 途中で宿泊者の車と出会ったので(帰ってたら宿の人に話してくれるだろうから)宿の前は素通り、椎葉ダム沿いをうねうね走りながら椎葉の中心部を抜けて再び国道265号、つまり昨日来た道を走りました 昨日はしっかり降ってたのですがやんでみると同じ道でも印象が違いますね。4時過ぎになると雨粒は見えなくなりました。あしたからは天気回復するようです。 通潤橋たもとの国民宿舎に4時30分に投宿しました。椎矢峠まで往復した割には、しかも登りで雨でぐずぐずしてたわりにはいいペースでした。 というのもここの宿泊料金が10連休でしかも1名ということでずいぶん高かったのです。これまでのYH4泊分くらいでした。でも今回、椎矢峠越にあたってさまざまな可能性があったので結局ここにしました。だから温泉も何度も入ってモトをとろうというわけです。
この国民宿舎は食事、サービス、部屋ともにとても行き届いていてかつ親切でした。雨中ランですっかり汚れてしまった自転車もロビーの片隅に置いてくれました。なので気分的にはその時点でモトがとれたなという感じではありました。
しかし私には手抜かりがありました。ここはモンベルカード提示があれば5%引きだったのです。私はずっとモンベルとユースホステルのコラボレーションしたカードを持っています。もとが高いのでホテル内でのお酒1合は飲める計算でした。チェックインするまで「モンベルカード、モンベルカード」と唱えていたのですが、自転車をロビーにいれたりのやりとりをしているうちにうっかり忘れてしまったのでした・・・・・・・思い出したのは翌日チェックアウトしてから。なんてこった!
コースhttps://yahoo.jp/rUdCrg
コースへのリンク
宮崎県東臼杵郡椎葉村大字不土野 ~ 熊本県上益城郡山都町下市
距離104.2km
最大標高差1105m(下り)
獲得標高上り:1788m
椎葉尾向-村道林道-椎矢峠-尾向-不土野-県道142で上椎葉-国道265で馬見原-国道218などで通潤橋(通潤山荘宿泊)
峠越えはならなかったけど、椎矢峠に行けて充実した1日でした。これまでYH4泊で昨日の民宿もふすま1枚へだてるだけだったので、今日の宿は久々にリラックスできました。
夜、愛車を見るとところどころサビが・・・今ロビーでふきふきは憚られるので明日道中あるいは明日の宿についたらふきふきしよう。でも明日はちょっとハードだからふきふきは明後日かも。申し訳ない・・・
« 九州5日目 高千穂から椎葉 2019/04/30 | トップページ | 九州7日目 通潤橋から二本杉峠、泉村、子別峠、五家荘へ 2019/05/02 »
「九州 沖縄」カテゴリの記事
- 九州 行橋から平尾台、門司、下関 小倉 11/14(サイクリング最終日)(2024.11.29)
- 九州 耶馬溪から山国町 野峠 行橋 11/13 (サイクリング8日目)(2024.11.28)
- 九州 飯田高原から 玖珠町 耶馬溪 11/12 (サイクリング7日目)(2024.11.26)
- 九州 竹田から温泉巡って飯田高原 11/11(サイクリング6日目)(2024.11.25)
- 九州 日之影町から杉の越、梅津越、豊後竹田へ 11/10(サイクリング5日目)(2024.11.22)
« 九州5日目 高千穂から椎葉 2019/04/30 | トップページ | 九州7日目 通潤橋から二本杉峠、泉村、子別峠、五家荘へ 2019/05/02 »
コメント