津軽ツアー最終日 十和田 発荷峠 2019/10/22
本日は津軽ツアー最終日
本日のコースはいたってシンプルです。弘前から黒石を通って十和田湖に行き、ひさしぶりの発荷峠、十和田南駅から輪行で帰ろうというものです。コース
いつものように無料朝食をいただいて7:30出発。無料朝食をパスして早く出れば、この日もうちょっと余裕で輪行できたんですが、そこはまあ貧乏性で・・・(^^; 弘前から素直に国道をゆき、田舎館(すでに田圃アートの季節ではない)、黒石と過ぎ、八甲田と分岐するコンビニで補給。八甲田の紅葉がピークなので多くの車はそちらへ行くはずという読みはまあまああたりでした。分岐からは車は少なくなりました。
道沿いには点々と小さな温泉や畑などがあり、ご多分にもれず空き家や廃屋も多いのだけれど、人々は細々と暮らしています。道沿いの紅葉を愛でながら、静かな国道を粛々と進みました。
途中で1回パンク。パンクしたのはオーダー時のチューブで何か所ももパッチしているもので、今度パンクしたら処分しようと思っていました。ローテーションしながらですが、6年もってくれて感謝です。
軽トラックの近くでチューブ交換していたのですが、老夫婦がキノコ採りから戻ってきて、わさおのお母さん(すでにお亡くなりになっていて、映像で見た)みたいな感じのおばあさん、背中にダックスフンドを背負っていました。捨て犬だったのを拾ったそうで、番犬ですかと聞くと 留守番させるのがかわいそうだからどこでも連れてくんだとのこと。優しいですね。缶コーヒーもいただきました。このあたりの人々の打算のない親切心はどこからくるのでしょうか。日ごろつまらぬ固定観念で他者にかかわらないようにしている自分が小さく見えるときでもあります。
十和田湖に出る直前の峠、滝の沢峠↑ ブナの見事な紅葉のトンネルをくぐりぬけると峠。以前は施設があったのですが、木々が生い茂って湖がほとんど見えなくなったためなのか、財政難のためか、建物はありませんでした。ちゃんと撤去しただけでもいいほうですね。
さて11:40です。十和田南14:18の次は3時間後の17:03。さきほどパンクした時点で17:03かな~と思っていたのですが、急げば間に合いそうなので13:50十和田南駅到着を目指すことにしました。十和田湖から発荷峠まで登ってしまえば記憶ではその先は登り返しもありません。
滝の沢峠から十和田湖に降りて湖の西側を南下していきます。宿泊施設が点在していますが、静かに湖と紅葉を楽しめます。
この日の天候は曇りですが樹々の鮮やかな色彩があればそれ以上ぜいたくは言いません。急ぐけど湖畔と紅葉が見事だったのでパチリ。
和井内から標高差200mほどつづら折りを登ると発荷峠(展望台 車道の最高点は200mほど先)となりました。
発荷峠展望台からは十和田湖が見渡せます。この峠に行くなら、鹿角側或は小坂側からのアプローチのほうが感動が大きいと思います。11年前は鹿角側から登って小坂側に降りました。八甲田、奥入瀬、十和田が定番コースなんでしょうが、発荷峠から十和田に降りて田子方面にも行けますし、定番(奥入瀬あたりは車が多い)コース以外は国道といっても静かですから何本ものルートでサイクリングを楽しめます。
発荷峠で感慨にふけりたいところでしたが、早々に鹿角へ降りることとしました。(12:57出発)
シャカシャカシャカ漕ぎ続けて十和田南駅へ。20分ほど時間があったので何とか大丈夫そうです。駅には団体バスツアーとみられる集団(車窓からの紅葉を楽しむため湯瀬温泉まで乗車)がいて2両編成の電車は混みそうです。ガラガラなら車内で作業やり直しもできますが、ちゃんとやらないといけませんので、テンパって作業しました。
無事車中の人となると、大阪からご夫婦でバスツアーで来られた男性から話しかけられました。TOEIのオーナーだそうで、故aさんに似た感じの品の良いかたでした。実は駅でも話しかけられたのですがそんなわけでテンパっていてすみませんでした。湯瀬温泉に泊まるわけではなく花巻温泉とのことでした。まあ、せっかく大阪から来て湯瀬温泉に泊まるわけないか、花巻か八幡平の温泉地じゃないと話のタネになりませんよね。
4日間(実質3日+α)の津軽ツアーもおしまいです。沿線に実家があって、事前には寄ろうかなと漠然と思っていたのですが、あたふたしていたし、意外にも十和田南駅には小さなみどりの窓口があり、新幹線の指定席が購入できるとあって、漠然とした構想は雲散霧消、盛岡からの新幹線指定席を購入してしまいました。
団体ツアーさんは途中駅で降りて、花輪線区内はがらがらとなり、車窓風景を楽しみつつ帰途につきました。
10月の最終週末。台風の被害がなければ紅葉の中津川林道を三峰口から行こうと考えていましたが確認するまでもなく中止しました。冬は近郊サイクリングが増えますが、都市ポタや国道サイクリングでないときびしい感じですね。冬の房総という定番も今年は主要道で行くことになりそう。小さな海1つ隔てただけでずいぶん違うもので、我が家では隣家の屋根の一部が飛んできた(雨戸にぶつかったので大事にならず)とか停電(2回とも我が家では翌日復旧。市内では数日かかった地域もありました)とかはありましたし、市内のハイキングコースなどところどころやられたままではありますが、千葉に比べれば被害といえるようなレベルではありません。海ぞいなので高潮の心配はありましたが満潮時刻と雨風ピークや風向変化の時間が微妙にずれて助かりました。災害はある程度覚悟の上で住んでいるつもりではあるとはいえ、この秋の2つの台風は強烈でした。
あちらこちら、特に自分がサイクリングで通った地域の被害は本当にせつなく感じられます。地球は我が国に恨み(暑いよ!とか、痛いよ!とか)があるのでしょう。世界で5番目くらいに恨まれているようです。国民1人1人が生活のありようを見直さないといけないと常々思うのですが、それはそれとして、被災された方々が1日も早く元通りの生活に戻れるよう祈っております。
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コメント
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としさん
ツーリングのコース取りは、三者三様で面白いですね。最終日が発荷峠になるとは思いませんでした。
私は十和田には車での家族旅行で行っただけで、自転車では未訪問です。亡くなった仙台のK氏の初サイクリングが発荷峠だったと聞きました。最近発行された峠本にも発荷峠が載っていたような。
東北にいながらこの頃は東北に足が向かなくなっています。
投稿: kuri | 2019/10/30 11:55
kuriさん、こんにちは。
津軽ツアーと銘打っていたので発荷峠にたどり着いたらもうたたまないといけませんね。この峠は鉄道でのアプローチが大変(花輪線しかない)で八幡平などとセットで来る人が多いんじゃないかなと思いますが、ふもとの小坂もなかなかの町並みだと思います。
この日、天気が悪かったら矢立峠で大館に抜けようと考えていました。イザベラバードがほめたという山道ではなく、現国道ではありますが。昭和45年ごろの新日本紀行「D51 最大の難所に三重連で挑む」を見る機会があって今はどんな様子なんだろうと興味を持っているのですが、また今度になりました。
投稿: とし | 2019/10/30 23:09