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2019/11/13

吉野大峰 行者還トンネル 天川村 十津川村 2019/11/03

 予報は曇りでしたが、宿の女将さんから「この雲は晴れる雲」とご託宣がありました。ずっとずっと山あいの小さな空を眺め続けてきた女将さんが言うのだから間違いなし。

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西原地区。北山川沿いにて。吉野を南北に走る169号線はその多くを峡谷を見下ろすように広く緩やかな曲線を描いて走っていて、サイクリングとしては味気ないっちゃあ味気ないのだけれど、旧道は川沿いをくねくねと走っていて、以前は全線こんなふうだったのかなあ。

6:30に朝ごはんをいただいて7:30過ぎに出発。

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国道169号に出て間もなく、今度は東西を走る309号線へ。こちらは天川村中心まで林道が国道に昇格してそのままの、細道国道となるのです。天川から先の県道はキャンプ場が多く、きょう宿泊予定の十津川村への国道168は2車線でしょうから、まあ、今日のメインですね。行者還トンネルまで静かに登っていきます。トンネル付近は登山口でもありますが、たぶん天川側から行く人が多いのだと思います。車は少なかったです。滝をあちこちでみかけるし、雨は降らなかったはずなので洗い越しも多いようです。ガードレールがあるので川に落ちる心配はないけど(^^;

今日のコース

(97km 獲得標高1544m)

宿から行者還トンネルまで700m近く登るのだけど、せっかくのメインなのでゆっくり行きます。

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女将さんのいうとおりだんだん雲が取れてきて晴れてくるとともに、行者還岳かどうか地図で確認しなかったのでよくわからないけれど、山のいただきも見えてきて紅葉もいい感じになってきました。

途中、数台停まっていました。ナメゴ谷の紅葉が龍が登っていくように見えるのだとか。自分にはよくわからなかったけれど・・

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さわやかな気分で龍のようにもっともっと登っていきたいのですが、トンネルは唐突に現れました。

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まっくらなトンネルです。今回の旅はトンネルが多いので、ライト(充電池式)の充電器を乗ってくればよかったなと道中思いました。1週間くらいの旅程だと持って行くのですが。サドルバッグ(キャラダイス、ペンドル)の容量は余裕だし、フロントバッグも弁当を入れるスペースも残していましたし。でもまあ、荷物はやっぱり最低限にしとかないとね。

トンネルの向こう側は登山口になっていて、乗用車はもちろん送迎なのかマイクロバスも数台停まっていました。

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まだ9:25。もうちょっとゆっくり漕いでてもよかったかな。まあ、下りましょう。

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快晴です。旅先で雨にたたられることが多いので、やっぱりうれしいなあ。

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下るのはあっという間。冷え込みもさほどありません。同じような気温でも東と西ではやっぱり違うみたい。いまの時期あちら(東)は午後2時過ぎると冷たくなってきますが、こちら(西)は冷え込みはまだ感じないのです。かといって油断してると日が暮れますが。

みたらい渓谷をゆきながら。

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天川村で芋ボタ?などを購入。ここからは通ったことのある道です。キャンプ場の多い県道という印象が残っています。数年前だったか、ここのユースホステル(印象はあまりよくなかった)に泊まりましたが、現在はもう営業していないようです。休んでいるとぶしつけに男性に「1日何キロ走るんですか?」と聞かれました。中高年男性のステレオタイプな話しかけは和の東西を問わないようです。だいたいぼそっと「距離は意識しません」と答えるだけです。好きで乗ってるだけ。いいところだから旅してるだけ。

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川沿いのくねくね県道を流して、南北を縦断する国道168号にぶつかりました。

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以前からの橋の上に新しく立派な橋が造られているのを見上げるシュールな河原で昼ご飯(パンだけど)としました。興醒めな風景と片付けるのは容易ですが、これもこの地区の歴史なんですね。こうやって川べりから離れていくんだなーと思いました。この先の谷瀬の吊り橋では下の広々とした河原がキャンプの車やテントで埋まってましたが、もともとは集落だったそうです。そうやって長年、水の恵みを得ながら戦ってきたんですね。

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水害に辟易して北海道に新天地を求めたとあります。言葉では聞いたことがあるけど、現実にこうして住む場所の少ないところを旅すると、新天地を求める気持ちがよく理解できる気がします。

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バイパスができて人が住んでいない旧道は通行止めもありましたが、十津川村の旧道は多少あれてはいたものの通れました。

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本日は温泉民宿での宿泊です。

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1泊目は歴史ある旅館、2泊目は山あいの小さな民宿、3泊目は清潔でやる気のある温泉民宿。どれも特徴があるし、遠くから来た人間としては地域を知るうえで宿の選択はバッチリでした。宿の人も対応も快適でした。ただ、ほかの地域に比べるとやや割高感はあるかな(今日は単独+週末の追加料金があった。webには書かれていて電話でも言われたので宿側の対応に問題ありません)・・。登山者が日帰りとかキャンプなどに流れるのもしかたないのかな・・と一面で思ったりもしたのでした。

ともあれ、旅の夜は洗濯や食事、整理などであっという間に寝るべき時間になってしまうのでした。充足感を胸に眠りにつける幸せを感じながら。

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紀伊半島(三重 和歌山 奈良)」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。旅の夜は楽しいですね。1日の旅程を思いながら眠るのは幸せなことですよね。わたしは関西出身のくせに、紀伊半島を自転車で走ったことがありません。子供のころ地図で「行者還トンネル」という文字を見てどんなすごい場所だろうと想像したことを思い出しました。いつか走ってみたいところ、いまは南北を走る国道は改良されているが、東西を横切る国道はむかしのままうねうねしている感じなのでしょうね。
このあたりは、ひとりだと宿舎の確保も比較的難しいのでしょうか。予約はネットで検討をつけて電話で予約されるのでしょうか。もうひとつ、洗濯ですが、夏以外は翌朝までに乾くのでしょうか。わたしはいまのところせいぜい2泊までですので、特に洗わずつけぱなしですが、みなさんどうしておられるのか教えていただきたいです。よろしければ教えてください。

ぱぱろうさん、こんにちは。
紀伊半島と私も一括りにしていてそれでいいだろうとも思うのですが、今回は奈良県南部の吉野というのか大峰というのかそんなところを廻ってみました。書かれた通り南北の国道はバイパスとトンネル、拡幅などですっかり整備されていますが、その東西を結ぶ国道は未改良区間が多く、山深さが感じられ、走り甲斐があります。
宿は町村の観光協会のホームページにたいてい掲載されています。個々のホームページがあれば参考にします。1名だと追加料金があるところがあったり、宿泊サイトや予約フォームからの予約だと1名を受け付けないことがありますが、宿に電話すると受け付けてくれたり、さまざまですね。電話というのは証拠が残らないので、もし可能ならメールか予約フォームを使うようにはしています。なければ電話します。

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