2020北海道秋 5日目 9/22遠別-羽幌 天売島へ
6時朝食のおかげで7時出発。
2時に羽幌を出るフェリーに乗るので、あまり早く出発しても仕方ないのだけれど、朝ごはんを早くしてもらって天気も良いのでとにかく走ることにしました。そうです。ただ走りたいがために旅をしているのです。北海道は信号も少ないし、特別な景色スポットも少なく、途中で停まるのが躊躇する区間もあり、峠といっても長い丘だか坂のようで、とにかくダラダラ走り続けることができて幸せです。北海道では自転車旅が珍しがられないのも心地よいですね。内地で「えー、自転車ですか?」と聞かれるのにうんざりしているので。ここでは「どこ(たいてい住居地を尋ねているようである)から来た?」「1日なんキロくらい走るの?」と聞かれるくらいです。
何キロ?は適当に100kmと答えることが多いですが、朝ごはんを宿で食べて、グルメに力を入れず、早めに(秋なら4時くらい)に宿に着くとなると、私には当地ではそのくらいが適正のようです。基本的には関東よりは長めに計画しても大丈夫ですが、補給点や宿は考慮する必要があります。このあと120km-140kmの日もありますが、到着地を町中にしているのと、朝ごはんは宿で食べずに出発するなど調整しています。あと、朝ごはんが7時半だと遅いので、この場合たいてい朝ごはんは食べない(前日にパンかおにぎりなど買っておく)ことが多いです。
本日は遠別からひたすら南下。きょうのルートは特に引いてませんが、50km弱といったところで、向かい風でもないのでかなり早めに着いちゃいます。中年になって北海道に出かけるようになってから最初はこうした海ぞいの国道などわかりやすい道を走ってましたが、基本的に単調で飽きます。50kmくらいならわかいときの潔い恋愛のように?きらいにならずに別れることができ、「ああ、あの道もなかなかよかったなあ」という余韻が残るってもんです(ホントか?)。車に注意する必要はありますが、クマは出ない(たぶん)のでその点は気楽です。
国道ではシクロクロスっぽい旅自転車と時々すれ違いました。
天気が良くて気持ちいいけどきょうは4連休の最終日。初山別のオートキャンプ場も帰り支度の家族がちらほら。ほとんど道内の人たちだと思いますが、なかなか盛況(上の写真は景色を写したのでテントが少ないポイントを狙っていますが実際は数十組いました)でした。
初山別の郵便局に寄って、羽幌には11時前には着。ツルハに寄ってちょこっと買い物してから、近くのお店で甘エビ丼をいただきました。
あした宿泊予定のユースの場所を確認してから、港へ。近くの海鮮お土産のお店であれこれ迷いつつ甘エビを1kgほど実家に送り、乗船手続きをしました。自転車をそのまま乗せるについては予約が必要で、事前に電話して予約しておきました。私は羽幌-天売-焼尻-羽幌と3区間となるので3区間分まとめて支払いました。乗船については都度都度手続きとなりまずは1区間分払いました。フェリーは1日2便(高速船は夏期のみでした。いずれにせよ自転車はそのまま乗せるので私はフェリーですが)、きょう、そして明日も運航は問題なさそうです。
車載スペースは東京湾フェリーと比べても狭く、車6台入るだろうか?これだと予約が必要というのもうなづけます。
乗船客は少な目で島内の人や用向きの人たちが多いようです。コロナの影響もあって島の宿の多くが休業または今年の営業を終了していて、レンタサイクルなども休んでいますから。私も訪問にあたって躊躇しなかったわけではありませんが、きょうの宿は歓迎してくださっている(メールのやり取りですが)印象なので島に渡ることにしたものです。サイクリングでは島に渡るのは多くの時間的ロスはありますが、せっかくの機会ですから。
港では宿の女将さんからお声がけいただきました。たぶんほかのお客さんを見送りまたは迎えに来られていたのだと思いますが(私は自転車なのでお出迎えは不要の旨伝えておりました)、細やかな配慮が感じられました。
島は1周12km程度なので1周して宿に向かうことにしました。集落付近以外は細い道で、ことにアップダウンの続く北西側は住居がほとんどありません。礼文島もそうですね。
港から標高差100数十メートルほど登るとすばらしいパノラマが広がっていました。ひたすら広がる海と抜けるような青空、海に浮かんでいるような焼尻島、遠く見える北海道。スマホ画像では伝わりませんが・・・30分ほどゆっくり眺めておりました。
道中とっても静かでしたが、島民は島の北西側に来ないのと、海鳥の季節ではないこともあります。別世界のような気分で短い島めぐりを楽しみました。機会があったら、海鳥の季節にも来てみたいと思いました。
猟師宿での夕食は海鮮バーベキューと海鮮丼、1人でバーベキューはさびしいですが、島の恵みを堪能しました。夜は、部屋の窓から北海道の灯りを眺めつつ波の音を聴きながらゆったり。真夜中に宿の前の道に出るとまさに満天の星空でした。
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