四国お遍路サイクリング7日目 伊予南予編 2/27 （別格7-8）大洲 内子 そして１３年

実質最終日の本日は今回の旅で最も高い標高800mの出石寺へ。

朝から北風が強く、標高800mでは冷えそうだが、雪が降るわけでもないし、とにかく行くしかない。春以降に回しても良さそうだけど、ここから久万高原の４４番大宝寺までが長いことを考えるとやはり今回行ってしまった方が良い。そうすれば次回考えている春遍路は内子発にでき、久万１泊で松山に降りれば多分阿波池田まで一週間でこなせる・・・などと算段したのである。その次の香川編は標高の高い寺はない（番外の標高900mほどの大瀧寺は別の機会にするし、同じく番外の大山寺は450m くらいなので香川編からの高野山行きの途中で寄ろうと思えば寄れるはず）ので冬になってもいい。

いくつかの集落をゆっくりと過ぎ、向こうの山の集落もだんだん下の方に見えるようになると宇和海も見えてきた。やがて山肌の道から山中への道になり峠へ。峠から寺まで1.5kmくらいである。手足がかじかんでいる。すでに手足、上下雨具などフル装備である。

（出石寺へ向かう道　　出石寺への分岐となる郷之峠）　　

そうはいっても漕いでいればやがて到着するのである。

（出石寺にて）

立派なお寺を前にして感慨深い。最後の札所は弘法大師が野宿をした橋となるので、お寺らしいお寺はここが最後である。

すっかり冷たくなった手が痛いけど手を抜かずに？一通り参拝した。

ありがとうございました。

ここからは大洲へ。

集落まで降りてくると手足の悴みはだいぶ楽になり、暖かい缶のお茶で休憩とした。

弘法大師が一晩過ごした十夜ヶ橋を最後の訪問地として内子駅に向かった。郵便局でお遍路関係の品をレターパックライトで送り返した。さらに駅近くのヤマト営業所で８０サイズの段ボールを購入した。夜泊まる岡山駅の東横インからサドルバッグや工具など送り返すのである。東横インでは100,120サイズの資材は有償で用意しているが80 サイズはないことを確認済みである。段ボールはとりあえず輪行袋に入れれば邪魔にならない（せっかくの新品段ボールが少し汚れるけど）。

内子から松山経由岡山もなかなかの長旅であった。乗り換え時間も短いし、車内販売もないので、内子駅近く（500mくらい離れていたが）のローソンでおにぎり、サラダチキン、サラダ、別売りドレッシング（ドレッシング入りだとこぼれる）購入してフロントバッグへ（この空間を作るためにお遍路用品を送り返したというわけだ）。飲料は駅、乗り換えの松山駅でも購入できるだろう。

（大洲の別格霊場十夜ヶ橋にて）

今回もここまでくることができた。全てに感謝したい。

３回目（伊予編）は4月か5月予定・・・

追記）この記事は３月１１日にUPしたのでやはり触れさせていただきます。

もう１３年。まだ１３年。その後の色々な災害やら困難やらがあり、あんな甚大な被害をもたらした出来事さえ少なくない人々の間で風化しつつある気がします。１３年前、大津波も原発事故も現実に起こりました。いまだに行方不明者も避難者も多数あり、災害の傷を癒すにはまだ時間が必要です。来るべき災害に備えて次世代に語り繋ぐ責務もあります。

そして原発については何も解決していません。全国どこの原発も災害やテロなどリスクに晒されているのに、忘れたフリをしているのかアホなのか（多分その両方）、もう１回事故（かテロ）に遭わないとわからないようです。原子力の民生利用について我が国においてはデメリットがメリットを上回っていると認識し、歴史的な役割は終えたと明確に宣言して、原発が日本のあちこちに存在することによるリスクを無くすよう進むべきだと考えます。