九州サイクリング4日目 天草下島に渡る 富岡と教会 3/19
5時に起きると風も穏やかでフェリーの出航も問題ないようだ。
6時半のフェリー、海も穏やかだった。鬼池港に30分ほどで着き、天草下島に上陸。島原は初めてだったが、天草は2回目だ。前回は走り抜けただけだったのでゆっくり走りたいと思っていた。
(左 口之津港にて 中 航海中 右 鬼池港 天草四郎銅像前で 天草島原一揆のリーダーで、この後も何度か四郎の銅像を見掛けることになるが港の銅像が最も立派に見えた)
今日は天草下島を反時計回りに回る。心なしか人々の表情が柔らかく感じられる。
おっぱい岩、天草四郎乗船の地(富岡城を攻めきれずに島原に向かい原城に籠城することになる)を経て富岡城跡へ。富岡城跡は小高い丘の上にあり、平成になってから復元されたそうで真新しい感じ。二の丸に勝海舟など役人の銅像が立っていることからもわかるとおり、ビジターセンターでは政府側の立場からの展示などがある。二の丸からの見晴らしが良かった。
(左 おっぱい岩の紹介 本物のおっぱい岩は干潮時に海面に現れる 中 富岡城からの眺め 右 殉教したアダム荒川の碑が富岡城脇にあった)
四季咲岬の小さい灯台に寄って、野母崎方面と東シナ海をぼんやり眺めてから、富岡を出て南下。
火力発電所を通り過ぎ、下田温泉をぶらぶらしつつ、妙見浦のごつごつした風景と白鶴浜の綺麗なビーチを楽しみつつ、通行止めになっている海沿いの細い道の上り下りを進み、大江教会はどこだろう?と迷い迷いつつ、天草ロザリオ館に到着。
大江教会へ歩く道があったのでのぼると階段になったので自転車は置いて教会へ。上に登ると車道もあったようで。。。自転車と撮影したかったけど、まあいいやと内部を見学(写真はだめ)。教会自体あまり行かないので他との違いはよくわからないけど、立派な教会だった。
ロザリオ館も見学。隠れキリシタンのマリアに見立てた小さな観音像などの遺物や隠し部屋、高札や踏み絵などの展示があって、この時代、天草の民衆の信仰の様子が目に見えるようで、勉強になった。
(左 妙見浦 洞窟が見える その左 白鶴浜 右から2枚目 大江教会近くの海沿いの集落 右 大江教会)
さらに南下すると崎津の集落と崎津教会があった。崎津教会は畳が敷いてあって、煌びやかな内装のなかにも地域の集会所のようであった。
宿は崎津から6km程度だが、時間があるので天草コレジョ館を見学した。こちらは若い遣欧節が持ち帰った印刷機(と同じもの)など、この地に伝わった南蛮文化の展示が多かった。
富岡城と教会群。この地の歴史を知る1日だった。
宿は今回初めての民宿で今回唯一2食お願いした(翌日も民宿だが素泊まり)。夕食にはマリア観音があり家の伝わったものかと思ったらこれは作り物で、ご主人は仏教を信仰しているとのことだった。安心して?自転車で八十八ケ所巡りの話もした。昼、展示館で隠れキリシタンが仕方なく唱える般若心経を別部屋の壺で吸い込む図が展示されていて、遍路旅で無自覚に読経していたのを思い出していたのだ。
キリシタンと宿のご主人で信仰は異なれど、人知を超えた存在を信じることに変わりないし、正しい信仰は謙虚さを身につける助けになるはずだ、と無宗教無信仰の私も思うのである。
(左 崎津教会 中 崎津集落 教会も見える 右 キリシタン関係の碑があちこちにあった)
天候 曇り時々はれ 時々小雨
旅程 口之津ーフェリー鬼池 国道324ー富岡城-四季咲岬ー国道389,側道、旧道などー大江ー国道389-崎津ー河浦 山口屋旅館 70km強
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