九州サイクリング実質初日 長崎 野母崎 3/16
朝食前に自転車を組み立てて7時半出発。長崎県を自転車で走るのは初めてだ。九州で佐賀県と福岡県は走ったことがない。本州では山口、鳥取、兵庫、岡山、福井は未走である。佐賀や福井は行ったことさえない。
ともかく楽しみだ。
まず平和公園に出かけた。長崎の爆心地への訪問は2回目で前回は20代前半なので記憶は薄い。非核の実現に関してはソ連解体が進んでいたあの頃の方が可能性があったかな・・・・
原爆投下があったから戦争が終わった。本当に責めを負うべきは早期敗戦で収拾しようとしなかった当時の指導者である。それでも、多くの人々の戦後は原爆をはじめとした戦争犠牲者の上に成り立っていることのだから、自然と首が下がる。
ただ、だから非核をと言われてもちょっと短絡に映るのが悲しいかな世界の現実である。日本では核はダメで原発はOKという向きが多いように思うが、現在の日本を取り巻く現実を考えると核と原発をめぐる4つの選択肢の中で最も非合理的な思考のように思える。
平和公園に来ると非核への誓いを再認識したとか書くのが無難だ。だが、命を落とした膨大な方々には申し訳ないがそうも思えず、悄然とするばかり。かつてはそれなりに理想は持っていたけど、今は無力にも祈るのみである。生い先短いかも知れず、子供もいない。自分が見ることのない未来への関心が薄れたのも否めない。ただ、未来ある人々の英知と気力に世界を託すしかないのである。
(いずれも長崎平和公園にて)
長崎は市電やバスがひっきりなしに行き交い、急な坂が海に迫り、なんだか90年代の香港、地元でいうと横須賀のような、私にとって懐かしい感じの街であった。
長い坂を越えるとそこは長崎の喧騒と打って変わって静かな漁村だった。
野母崎へ向けて時計回りに回ってまた長崎に戻るのが今日の行程、本当はもうちょっと島原寄りに宿をとりたかったが適当な宿がなかったので連泊することにしたのだった。
みかんやら枇杷の木が続く細い道を登ったり降りたりしながら岬へ進んでいった。野母崎手前の樺島は前日に隣席の方からも勧められた。樺島の灯台までエッチラオッチラ登っていくと、ちょうど鶴(ナベツルというらしい)の北帰行を見ることができた。出水あたりから韓国、ロシアあかりまで渡るらしい。スマホでは砂つぶ程度しか映らないから、目に焼き付けた。
(左 びわ? 中 天草灘を望む道を進む 右2枚 樺島にて)
樺島でおおよそ満足したけど野母崎にも寄って長崎市内へ戻った。オランダ坂を観光してからホテルに戻った。
(左 野母崎にて 左から2枚目 軍艦島を見やりながら 右から2枚目 長崎市内を望みながら。。こういう雰囲気、好きというか懐かしい感じ 右 オランダ坂にて)
天候晴れ
長崎市内ー国道324-茂木ー県道34などー樺島ー野母崎ー国道499県道224/29などで長崎市内 東横イン連泊
距離おおよそ90km
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