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2024/11/29

九州 行橋から平尾台、門司、下関 小倉 11/14(サイクリング最終日)

サイクリング最終日となる今日は平尾台カルストを経て、門司と下関に行ってみたい。当初は疲れてたら平尾台だけにしようかと思っていたけど、天気もいいし、疲れもだいぶ取れていた。

まずは平尾台に向かおう。

平日の朝なので車がセカセカしているし、福岡県のドライバーの方が明らかに大分より運転が荒い。

そういえば静岡の高速道路で煽り運転で夫婦を死に至らしめたのもこの辺りの人だったような。話はちょっと閑話の類になるが、裁判員裁判の長所として未必の故意という用語が知られるようになったことが挙げられる。などと偉そうに書いたけど私も社会人になってから必要があって齧ったに過ぎないし、密室の恋と聞き違えて似て非なるようでいて行為の証明が難しいところが似ているなどとニヤニヤしたクチである。これは犯罪の意志がなくても、そうなるかもしれない、そうなっても仕方ないという状態。ギリギリに追い抜けば誰かが死ぬかもしれないのにその結果を想像できなかったから危険な運転が証明できないということはない。だから自転車スレスレに運転してくるやつは「人殺し」だと考えているし、職業運転手であっても同情の余地はない。私は厳罰化のための厳罰化には懐疑的だが、社会と人々の意識の変化に合わせて罪名の仕切り直しと適切な処罰の設定は必要だと思う。

などと書いたけど世間の軋轢に関わるのはもう面倒だし我が人生そんな時間もないので普段は知らん顔である。ただ、車、バイクの運転者に自分の行為もしくは不作為に対する結果を想像してほしいと願っているだけである。そして自転車も加害者になりうるから、私ごととして常々自戒もしたい。

くどい話はここまでとして、とりあえず行橋市街を脱して平尾台の登りに取り付いた。取り付いたあたりで犬の散歩をしている女性に話しかけられた。どこどこから来た自転車の人もいた、とのことだが、地名が聞き取れなかった。いいところのようだから今度行ってみたい。

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(平尾台へ)

平尾台には人が住んでないのかと思っていたが、集落ややってるかどうかわからないけど学校もあった。

 

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(平尾台にて  左  鍾乳洞の入り口)

平尾台には初めてきたが、3大カルストの一つとか。四国のカルストは自転車で2回行ったが、秋吉台はまだである。で、カルストってそもそもなんだろう?と思うのだが、雨などの侵食で石灰岩が外に現れた地形なんだとか。二酸化炭素を含んでくれるから爽やかな風景と空気感になるのかな?って曖昧な文系的解釈。でもカルスト台地って走っていて爽やかな気分になると実感。秋吉台にもそのうち行ってみよう。

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(ツーリングマップルでは周回できるように表記されているが「周回」の後半は登山道であった。昔は通れたのか?ひきづって峠の車道に出た)

駐車場のある車道に出ると、峠からはあ海に降りていくのみである

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(左 平尾台から下がる途中からの眺め  中 門司に着いて関門橋を眺める 右  門司港にいくつかある焼きカレーの店に入ってみた)

なんと九州から本州往復が簡単にできるのだ。調べるまで知らなかった。まず下関へは船で行ってみよう。自転車はそのまま乗れる。

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(下関への船  右  下関に着いた)

フグには興味がないので市場には行かず、日清講和条約の交渉と締結がなされた建物を見学した。暗殺を恐れた李鴻章が歩いた細道(実際、襲撃されているはずだが現地の案内にはその説明がなかった。これはアンフェアではないか?)も歩いてみた。

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(日清戦争講和条約記念館にて)

壇ノ浦の古戦場に来たのは初めてだ。ここで源氏方は平家をやっつけるわけだけど、鎌倉幕府になってから義経だけでなく功労者がみんな滅ぼされていくんだよね・・・

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(壇ノ浦  関門トンネル入り口)

関門トンネル、人と自転車はともに歩いて九州に戻ることとなる。20円で歩けるのだから安い。しかも防犯カメラ監視付きである(自転車が走ったりしてないかも監視してる)。

県境で写真を撮りたがるのは自転車乗りの習性であろう。

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(関門トンネル  トンネル出口)

トンネルを出ると真っ直ぐ小倉に向かった。3時くらいには着いて自転車を解体。今回のサイクリング終了である。今回も充実した自転車旅だった。

火野正平さんの訃報を聞いてから最後の方の番組を観たが、鹿児島の湧水町とか熊本の芦北町とか、東の人間にはピンとこないところを走っていた。遠くへ行くとどうしてもまずは聞いたことのある場所に行ってみようと考えるが、「ピンとこない」ところも良い道、良い風景があるに違いない。そんなところを結ぶ旅もしてみたい。こんな感慨が浮かぶのも手術で生き長らえたからである。全くもってありがたいことだ。そして東の人間がピンとこない場所で自転車旅の終章を迎えた火野さんに敬意を表するとともにご冥福を祈りたい。

翌日、三朝温泉に湯治目的で1泊し、帰鎌した。

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(小倉の東横インにて)

天候 晴れ

旅程 行橋 市道/県道28/257/自動車道側道/市道/国道10/県道264/国道3/199 門司港 下関商船 市道/関門トンネル/市道/国道199 小倉 約80km

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