九州 飯田高原から 玖珠町 耶馬溪 11/12 (サイクリング7日目)
今日は飯田高原から耶馬溪のサイクリングターミナルまでなんだけど豊後森まではともかく耶馬溪付近のコースは決めてない。耶馬溪も本、裏、深、奥などあるようで、本耶馬溪という場所もサイクリングターミナル付近とはどうも違うようだし、ということで、土地勘のない私にはよくわからないのだ。
まあ天気はいいようだし、適当に進もうということで7時半出発。夢の吊り橋とやらを見たけど9時前なのでまだ渡れなかった。高所恐怖症なので時間前をいいことにさっさと通り過ぎた。あとは基本降りで、九酔峡という景勝地の紅葉、茶屋などがある上の方からだとパッとしなかったけど降りるとなかなかよかった。車の立ち止まるスペースはないからなおさら得した気分であった。
ほぼ降りきったあたりの里山風景もよかったし、磨崖仏もあった。大分県は磨崖仏が多いようだ。太古の阿蘇噴火の影響で比較的掘りやすい地層らしいけど、仏教が盛んだったのだろう。
(いずれも九重町にて。左2枚 美しい里山だった。 右は瑞厳寺の磨崖仏)
豊後森から立羽田経由で裏耶馬溪に行ってみることにした。
途中、偶然に知り合いの看板を見つけた。36年前に静岡に住んでいた頃、公園で武術の練習をしていた青年がいたので話しかけたことがあった。聞けば大阪で新聞配達をしながら学費を貯めて中国南部(都市名は忘れてしまったがメジャーな都市ではない)に渡って数年武術の修行をし、帰国。団体(日中友好協会だったと記憶)の紹介で静岡に武術の講師に来ていたのだった。その場はそれきりだったが、20年前に偶然、私とは知らずに会社のwebにコンタクトがあってお客さんになってくれたのだった。先方もかなりびっくりしていた。聞けばその後郷里に戻って武術の講師をしていたのだった。人生とは色々な偶然があるものだ。人口も少ないところで武術(と中国語)で生計を立てるのは率直に言って大変だと思うが、一途に好きな道を貫いているその生き方を尊敬するばかりであった。
突然だったので訪問は差し控えたが、年季の入った看板の前で、お互いの30代前半までの生々流転、遠い日々のあれこれが怒涛のように押し寄せて胸が熱くなった。
農村と奇岩が好対照をなす立羽田の景はそこから数キロくらいだった。奇岩が武術の型のようにも無数の夢たちのようにも見えた。
(いずれも立羽田付近にて 左 奇岩と農村の好対照 中の風景付近のお店であったかい椎茸饅頭を購入 肉まんの代わりに椎茸が入っていた 右 奇岩付近に磨崖仏もあるとのことだが道からはわからない)
また、登ったり降ったりしているうちに裏耶馬溪とされるあたりに着いた。周辺3kmほど行きつもどりつしてみたがメイプルファームロードと交錯するあたりが道からは最も綺麗に見えるようだ。
そのメイプルファームロードの結構な登りと下りを経て、深耶馬溪にも行ってみた。こちらは裏と違って観光客や出店が多く、メジャーなようだった。個人的には裏耶馬溪の方がよかった。
(左 裏耶馬溪 右2枚 深耶馬溪 全体像は上手く撮れなかった)
北上して今日の宿である耶馬溪サイクリングターミナルへ。サドルバッグの荷物を置いてから、耶馬溪(本耶馬溪)とされる地域に出かけた。(サイクリングターミナル付近を本耶馬溪としている地図もあってややこしいが10kmほど中津寄りの耶馬溪の方が明らかにメジャーである)
廃線跡を利用したメイプル耶馬サイクリングロードを走って本耶馬溪に行ってみた。
(左 サイクリングターミナル 中 サイクリングロード 右 馬溪橋)
青の洞門や耶馬溪の奇岩を楽しんだけど、この頃には奇岩もちょっと飽きてきたかな? 一日中見てたからね。まあ、何日でも飽きないタイプの人が人生においても志を貫くんだろうな、と半端で飽きっぽい私は思うのだった。
(本耶馬溪にて)
帰りもサイクリングロードでゆっくり戻った。夕方の冷え込みはまださほどでなかった。気持ちいい1日だった。走るのもあと2日かあ。ちょっと寂しいかな。
精神的にも盛りだくさんな1日だった
(左 サイクリングロードにて 右 サイクルターミナルの食事は仕出し弁当風だったが意外にボリュームがあった 宿泊は私だけだった)
天候 晴れ
旅程 飯田高原 県道40 市道 豊後中村駅 市道と国道210/県道409/678 国道378(玖珠の道の駅立ち寄り) 市道 豊後森駅 市道 県道43/702 裏耶馬溪 メイプルファームロード耶馬溪 県道28 耶馬溪サイクルターミナル メイプル耶馬サイクリングロード 市道 国道212 本耶馬溪 市道 サイクリングロードで戻る 耶馬溪サイクリングロード およそ80km
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コメント
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こんばんは。
偶然というのは不思議ですよね。その日、その時間に、その地点、その他にもたくさんが重なって、ですからね。
そういえば西原の山の中でお会いしましたね。としサンは偶然を呼び込む「気」を持っているのかも。
投稿: INTER8 | 2024/11/26 17:32
INTER8さん、こんにちは。
無数の偶然が人生を決定づけてますよね。目にみえる出会いだけでなく、なんとなく聞いていた友人の言葉が頭に引っかかってある日ある行動を起こしたら思わぬ出来事があったとか、そんなことの連続で過ごしてきたはずですが、年を取るとだんだんそんな偶然のときめきを忘れてしまいます。自転車旅のほとんどは予定調和な面もあるけれど、時に思わぬ出来事もあって、のんびり旅してるようでいて内面は結構刺激的です。最近は予定を決めて人と会うことは億劫になってはいますが、体力と気力のある限り、外に出て動き回っていたいと思います。
投稿: とし | 2024/11/27 09:09