九州遠征山歩き 中盤(雲仙岳 多良岳 阿蘇山 わいた山)
前日に雲仙まで移動して九州4日目の11日は雲仙岳に登った。
昨年は九州サイクリングに春と秋に出かけている。春のサイクリングで仁田峠に寄っているし、秋には英彦山の近くも走っている。今回の山あるきはありていに言えば300名山ピークハントが目的だが、麓はサイクリングでそれなりに走っていることで、ピークハントのある種の後ろめたさを少し補填していると自分では思うのである。いずれにしても厳密に言えば海から登らないと完登とは言えないわけだし、自分の場合は最短コースでもロープウエイ利用でも歩きやすいコースでピークハントでいいと思うし、ガイドツアーに頼るのもいいと思っているわけである。あとで物足りなくなってまだ寿命もありそうならまた登ればいいのだ、時間と体力と技術の範囲内で。
とりあえず雲仙岳はロープウエイを利用するまでもないので周回で5時間ほど山歩きを楽しんだ。
(いずれも普賢岳 左は風穴。蚕の保存に利用したそうだ。今は生活感は全くないがかつては人が住んでいたらしい 中 前回の噴火はいまだに記憶に新しいがその時にできた平成新山のたもとを歩く 右 普賢岳 平成新山は立ち入り禁止。普賢岳より高い)
帰りは雲仙温泉近くの立ち寄り温泉へ。移動時間はあるが、山歩きが午前中でほぼ終わるので午後は時間がある。昨日はちょこっと触れた通り雷雨の中、吉野ヶ里遺跡見学したが、出土品の展示はもちろん、王から一般の人々の家や田園風景を再現していたり時間をかけて見学できればもっと良かった。遺跡の北側にも300名山はあるが、車道が通じているので今回は寄らず、別途サイクリング旅を企図したいと思う。
翌日12日は佐賀県に入り、多良岳へ(山体は佐賀県と長崎県を跨ぐ)。古い火山である。長崎と佐賀の県境になるようだが、今回は佐賀県側のキャンプ場から。鬱蒼とした山道を山頂に着くと、ちょっと降りた山中に金泉寺という寺があって長崎県側から金泉寺の長い参道を登るコースがメインのようであった。午後から雨模様ということだったが結局夕方近くまで降らなかった。午前中に下山して嬉野温泉のシーボルトの湯に立ち寄り湯して熊本インター近くのAZ(アメイズ)ホテルへ。
(いずれも多良岳にて)
九州北部にあるここまでの5座は交通の関係で天気が悪くても登頂しておきたかったのでまずはほっとした。
翌日13日は阿蘇山に北側から登ろうとしたが西からの強風のため稜線近くで撤退した。無理やり進めないこともないが、コンディションのいい時に再訪して火口をゆっくり見ながら歩きたいと思った。活火山であるのが心配だがその時はその時である。
(阿蘇山にて。登山口から見ても雲の流れが急だった。右 中間点を過ぎてもうちょっと登ってから撤退)
麓の共同浴場に立ち寄り湯。下界はさほど悪い天気ではなかったが風は強く、夕方は雨が降った。竹田の家族経営のビジネスホテルに連泊することにした。翌日は9時過ぎには雨が降り出し悪天候となるようであった。
その14日。6時出発でくじゅう連峰西側にある、わいた山へ。ささっと登って9時過ぎには戻れるはずだ。笹と森の中を登っていくが木が途切れるとすごい風だった。今日は根性で登ってしまおう。木が途切れるとすぐ山頂となるが、這うようにして山頂へ。風向きのせいか山頂は薙いでいたが、雨雲が見えていたのでそそくさと下山。風が穏やかならくじゅうの眺めも美しい良い山なんだけど。
下山して車に入ると途端に本降りの雨が降ってきた。
(わいた山にて。登っている時は晴れていたが、降っている時に俄かに空が暗くなってきた)
まだ9時なので、麓の温泉に立ち寄り湯をして、山あいのカフェでケーキセットをいただき、北里柴三郎の記念館を見学(外は雷雨だった)。
山はこれから雪になりそうだが、今回はアイゼンを持っていない。くじゅう登山口にあるモンベルでチェーンスパイクでも購入しようと長者原に向かったが、土砂降りになったかと思うと今度は猛烈に雹が降り出して道路がみるみる白くなってきた。こりゃ、レンタカー滑って事故ってもいけないので、Uターンして迂回(牧の戸峠の通過は困難と判断)して竹田に戻った。
(左は地元の栗入りモンブラン。たった3時間の山歩きだけどひどく疲れたから、沁みるおいしさだった。右は北里柴三郎記念館にて 展示やビデオも勉強になった。勉強になったといっても今更医者にもなれないが)
続きはまた。
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